1位：愛媛FC

【写真：Getty Images】

2025リーグ戦成績：25試合2勝10分13敗（20位）
2025リーグ戦得点数：25試合23得点
ゴール期待値：20.6

　明治安田J2リーグで最下位に沈んでいる愛媛FCは、得点力の面でも難しい状況にある。むしろ「20.6」というゴール期待値の低さが、低迷の主要因になっていると言っても過言ではない。

　ゴール期待値ワースト1位の現状を打破できなければ、2022シーズン以来となるJ3行きも避けられない運命となるだろう。

　2025シーズンの愛媛は、ゴール期待値の指標である「シュートチャンスが得点に結びつく確率」を上げられないままシーズン中盤戦まできてしまっている。

　リーグ戦25試合で23得点しか決められていないのだが（ワースト4位）、得点数自体は今回のランキングでワースト2位となったカターレ富山よりも多い（富山は25試合で21得点）。

　つまり、愛媛FCはゴール期待値以上の得点力を発揮しているということで、ここに関しては評価できるだろう。しかし、データでいえば「20点」が妥当とされているだけであり、得点力不足という事実になんら変わりはない。

　シーズン途中にフィニッシャーの碓井聖生が退団した富山と異なり、愛媛FCは最前線に明確な軸がないまま開幕を迎えてしまった感がある。

　チーム内トップスコアラーの佐藤亮と村上悠緋が3得点しか挙げられていないという事実が、愛媛FCの「仕上げ力」の低さを物語っている。

　直近の第25節のサガン鳥栖戦（● 0-1）後、青野慎也監督は「鳥栖さんは自分たちのスキを突いて、自分たちはスキを突けず、結果的に0-1で負けてしまいました」と悔しさを滲ませた（Jリーグ公式サイトより）。

　この結果、愛媛はリーグ戦4連敗。3試合連続無得点と、ゴールへの道筋が見えない状況が続いている。

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