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Jリーグ 4か月前

「探して見つかった答え」一美和成の可能性を広げた指摘。本能と知性。ファジアーノ岡山で「研ぎ澄まされている」【コラム】

シリーズ:コラム text by 難波拓未 photo by Getty Images

「イチは怪我をしたり、先発ではない時間も長かったりした。それでも…」指揮官からの激賞と指摘

「われわれのチームには、ルカオ、(ウェリック・)ポポ、(ブラウン・)ノア(賢信)といったセンターフォワードでプレーできる選手が数人いる。その中でイチは怪我をしたり、先発ではない時間も長かったりした。それでも、彼自身が自分をしっかりと見つめ、自分がチームにプラスできることを探して見つかった答えが、より献身的にプレーすることだったと思う。そこは前回に先発で出続けていた時よりも研ぎ澄まされていると思うし、それをやり続けてほしいと思います」(木山監督)

 FWというポジションは、自分のゴールでチームを勝たせたいと強く思う生き物だ。そのためなら、自分で仕掛けてゴールに向かっていくプレーを選択したくなる。だが、一美はチームとして確実に前進しゴールに向かうことを尊重できる。その精度が増していることこそ、指揮官が口にした「前回に先発で出続けていた時よりも研ぎ澄まされている」という言葉の意味である。

 約2カ月前、第17節・アルビレックス新潟戦から第20節・アビスパ福岡戦まで4試合連続で先発に名を連ねていた時期のこと。一美は木山監督から“欲”について指摘されていた。

「少し欲張っちゃうことがある。キープでいいのに相手をかわそうとしてボールを取られて、相手にシュートまで持って行かれることが少なくなかった。無理しないでボールを守ったり、キープして前向きの味方に渡したり、そういう賢いプレーが必要」という指揮官の意向のもと、全体練習後には個別指導の時間も設けられた。

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