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Jリーグ 4か月前

大儲けしたのは!?Jリーグクラブ、移籍金収入ランキング11〜15位。選手の放出で稼いだクラブは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

12位:湘南ベルマーレ


【写真:Getty Images】

移籍補償金等収入:3億3900万円
退団した選手例:田中聡、杉岡大暉など

 湘南ベルマーレは2024年度決算において、クラブ史上2番目となる28億8600万円の売上を記録した。そのうち、移籍補償金等収入は3億3900万円にのぼり、リーグ全体で12位となっている。

 2024シーズンをJ1で戦ったクラブの中で最も営業収益が低かった湘南は、主力の田中聡をサンフレッチェ広島へ放出。また、杉岡大暉はFC町田ゼルビアへの期限付き移籍を経て、柏レイソルへ完全移籍した。

 さらに、2023年に加入した韓国代表GKソン・ボムグンも、全北現代モータースに完全移籍し、一定の収入を確保した。

 一方、移籍関連費用は1億9900万円にとどまり、放出による収入が支出を大きく上回る結果となった。

 これまで遠藤航や齊藤未月といった人材を育ててきた湘南は、今年夏にも福田翔生をデンマークのブレンビーIFへ、畑大雅をベルギーのシント=トロイデンへ完全移籍で送り出しており、2025年度以降の決算にも反映される見込みだ。

 3億円超の移籍金収入は、育成型クラブとしての姿勢を裏づける数字ではあるが、これまで育て上げたタレントの市場価値を踏まえると、より大きなビジネスに発展させられる可能性も秘めている。

 現在、J1第26節終了時点で17位と苦戦している湘南は、クラブ規模と収益構造の維持のためにも、J1残留を果たすことが重要な課題となっている。

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