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Jリーグ 4か月前

大儲けしたのは!? Jリーグクラブ、移籍金収入ランキング16〜20位。選手の放出で稼いだクラブは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

17位:大分トリニータ

大分トリニータ
【写真:Getty Images】

移籍補償金等収入:1億8700万円
退団した選手例:弓場将輝、安藤智哉など

 大分トリニータは2024シーズンにJ2で16位と低迷したが、売上高は18億1900万円に達し、2期連続の黒字を計上。クラブ経営としては一定の成果を上げた。

 その中で、移籍補償金等収入は1億8700万円でリーグ全体の17位となっている。

 2019年から2021年にかけてはJ1で戦っていた大分だが、2022年のJ2降格後は5位→9位→16位と順位を年々下げており、下降傾向に歯止めがかからない状況が続く。

 チーム人件費もそれに比例して減少しており、高額な選手を手放し、比較的年俸の安い選手を補強する方針が色濃く表れている。

 2025シーズンに向けた移籍市場では、弓場将輝が清水エスパルスへ、安藤智哉がアビスパ福岡にそれぞれ完全移籍で加入した。

 2024年度決算で国際移籍による収入は発生していないが、保田堅心はベルギーのヘンクに期限付き移籍で加入。この夏にレンタル延長が発表されており、今後完全移籍となれば、利益をもたらすことが期待される。

 一方、移籍関連費用は9900万円にとどまった。清武弘嗣をフリーで獲得するなど話題性のある補強もあったが、得た移籍金を積極的な戦力投資に充てた印象は薄い。

 2025シーズンのJ2でも大分は再び16位に沈んでおり、クラブ規模の縮小が競技成績にも表れてしまっている。黒字経営を維持しつつ、再浮上のきっかけをどうつかむかが問われている。

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