
覚醒中の30代選手5人【写真:Getty Images】
年齢を重ねることは、サッカー選手としての衰えを意味するとは限らない。むしろ経験と知性を武器に、キャリアの新たなピークへと突入するベテランたちがいる。今季のJリーグでも、30代に差しかかった実力者たちが各クラブで存在感を発揮。アラサー世代の覚醒が、リーグの勢力図に確かな影響を与えている。今回は、今季躍動するアラサー世代の5人をピックアップして紹介する。(※成績は4月23日時点)[1/5ページ]
MF:柴崎岳(しばさき・がく)

鹿島アントラーズの柴崎岳【写真:Getty Images】
所属クラブ:鹿島アントラーズ
生年月日:1992年5月28日
今シーズン成績成績:8試合0得点2アシスト
明治安田J1百年構想リーグEAST地区で首位を走る鹿島アントラーズの中で、ひときわ存在感を放っているのが柴崎岳だ。
チームの中盤に安定と創造性をもたらすプレーで、再び大きな注目を集めている。
昨シーズン後半は、チームが優勝争いを繰り広げる中で出場機会を徐々に減らし、本人にとっては必ずしも満足のいくシーズンとは言えなかった。
迎えた今シーズンも序盤戦はベンチスタートが続いたが、第4節・浦和レッズとのアウェイゲームで状況が動く。
2-2の同点で迎えた88分に途中出場すると、直後に得たコーナーキック(CK)のキッカーを任された。
精度の高いボールを供給すると、チャヴリッチが合わせて劇的な勝ち越しゴールを演出した。リーグ第2節・横浜F・マリノス戦でも得点に繋がる浮き球のパスを供給していたが、ゴールへの直接関与を記録したのはこれが今季初である。
このプレーをきっかけに鬼木達監督の信頼を掴むと、翌節の東京ヴェルディ戦でもCKから再びアシストを記録。
セットプレーでの決定的な仕事ぶりに加え、試合全体を通じたゲームコントロールでも存在感を発揮している。
さらに今季は守備面での意識も格段に向上しており、攻守両面でチームへの貢献度は高い。昨季は公式戦24試合で得点もアシストもあげられなかったが、今季は半年で結果を出した。
かつての輝きを取り戻しつつある柴崎は、再び鹿島の中盤を牽引する重要な戦力へと進化を遂げている。