
デッドラインデーで生まれた衝撃移籍(2)【写真:Getty Images】
欧州主要リーグの2026-27シーズンの移籍市場が、大詰めを迎えている。今年は日本時間9月2日早朝までに5大リーグのマーケットが閉幕する予定だ。通称「デッドラインデー」とも呼ばれる移籍市場最終日には、毎年数多くの移籍が成立する。今回は、過去のデッドラインデーに成立した衝撃の移籍を紹介する。[1/5ページ]
MF:メスト・エジル(元ドイツ代表)

アーセナルMFメスト・エジル【写真:Getty Images】
生年月日:1988年10月15日
移籍:レアル・マドリード(スペイン)→アーセナル
移籍日:2013年9月2日
移籍金:4700万ユーロ(約86.9億円)
【天才MFがデッドラインデーに移籍】
2013年夏の移籍市場は、激動の日々だった。レアル・マドリードがトッテナム・ホットスパーから当時の世界最高額となる移籍金でガレス・ベイルを獲得すると、デッドラインデーにもスター選手が動いた。
その一人が、ベイル加入によってレアル・マドリードで序列を下げていたメスト・エジルである。
天才として知られたドイツ人のレフティーは、カルロ・アンチェロッティ体制で不動のレギュラーを務めていたものの、前線のポジション争いが激化したことでベンチスタートが増加。移籍の可能性が浮上すると、獲得に乗り出したのがアーセナルだった。
アーセン・ヴェンゲル監督が直接口説いたこともあり、2013年9月2日に4700万ユーロ(約86.9億円)の移籍金でビッグディールが成立した。
【魔法の左足でチャンスを演出】
エジルは2013-14シーズンから2020/21シーズン途中までアーセナルでプレーし、公式戦254試合に出場。44ゴール77アシストを記録した。
魔法の左足から決定的なチャンスを次々と演出すると、加入1年目からFAカップ制覇に貢献。クラブに9年ぶりのタイトルをもたらした立役者の一人となった。
晩年はウナイ・エメリ、ミケル・アルテタ両体制で構想外となり、プレミアリーグで求められる運動量や強度、指揮官の戦術との不一致もあって出場機会を失った。それでも、魔法のようなパスで数々のゴールを生み出した「天才的なクリエイター」として、その名は多くの人々の記憶に刻まれている。