
柏レイソル 小泉佳穂【写真:Getty Images】
柏レイソルは20日、FC町田ゼルビアとの上位対決を4-2で制した。今年前半のJ1百年構想リーグでは2度敗れていた難敵を相手に、1ゴール1アシストを記録したのが小泉佳穂だ。過密日程の中でも主導権を握り、これまで苦しめられてきた相手を上回った柏。そのピッチ上で小泉は、チームの確かな変化を感じ取っていた。(取材・文:元川悦子)[2/2ページ]
町田撃破で「確信」に変わった柏の現在地

柏レイソルMF小泉佳穂【Getty Images】
「開幕4連勝してたけど、どちらかというと苦しんでいるチームと当たった印象があって、『自分たちの実力が本当はどうなのか』という確信がまだ持ち切れていなかったと思うんです。それが今回の町田戦の勝利によって確信めいたものに変わった気がするので、そういう意味でも自分たちのメンタリティ的にも大きい勝利だったと思います」
小泉が感じたことは、チーム全体にも共有されていたのではないか。だからこそ、リカルド監督もこの白星を高く評価したのだろう。
この1勝で柏はヴィッセル神戸に次ぐ2位に浮上したが、サンフレッチェ広島、町田、FC東京を含め、まだ上位陣は拮抗している。これから天皇杯やYBCルヴァンカップ、ACLEを含めた超過密日程が続く。町田戦で示した水準を維持し、さらに引き上げながら、どんな状況でも結果を残せるチームへと成長できるかが問われる。
そのためにも、小泉の安定したパフォーマンスは欠かせない。本人も「今回の試合で自信がつきました」と話しているが、本当の戦いはここからだ。
「自分のプレーをよく見て、いろんな試合も見て、サッカーを学んだり、1個1個突き詰めてやれることを増えているのが大きいと思うので、それを続けていきたいと思います」
自らのプレーと向き合いながら、できることを一つずつ増やしていく。その積み重ねを続ける小泉が、過密日程の中で柏の中盤を支えられるか。町田撃破で得た自信を確かなものにしていくためにも、背番号8の働きはこれまで以上に重要になっていきそうだ。
(取材・文:元川悦子)
【著者プロフィール:元川悦子】
1967年、長野県生まれ。94年からサッカー取材に携わり、ワールドカップは94年アメリカ大会から2022年カタール大会まで8回連続で現地に赴いた。「足で稼ぐ取材」がモットーで、日本代表は練習からコンスタントに追っている。著書に『U-22』(小学館)、『黄金世代』(スキージャーナル)、「いじらない育て方 親とコーチが語る遠藤保仁」(NHK出版)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』シリーズ(カンゼン)などがある。
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