サッカー日本代表は28日、キリンチャレンジカップ2026(国際親善試合)でベネズエラ代表と対戦し、2-1で勝利した。フレッシュなメンバーを多く起用した前半は攻撃に苦しんだ一方、後半は上田綺世、伊東純也、久保建英ら既存戦力の投入によって攻撃が活性化した。前半と後半で何が変わったのか。そして、2027年1月のAFCアジアカップ、その先の新体制をどう見るべきなのか。元日本代表DFで監督経験も持つ岩政大樹氏に、試合を時系列で振り返ってもらった。(語り手:岩政大樹)[10/10ページ]
「“やっぱりいつものメンバーだよな”は今だけの話」
――現在の森保ジャパンは、アジアカップで一つの区切りを迎えることになります。その後、代表の競争はどう変わっていくと考えていますか?
「監督が変われば全く別物ですから。そもそもシステムも変わりますし、全く変わりますよね。松木なんかもこの前、初出場初ゴールで素晴らしかったですけど、右のウイングバックで試されて。でも右のウイングバックというポジションは、もうなくなりますからね。
またそれによって新しい競争が生まれる。これまでの既存のメンバーも、今日みたいに心地よくプレーできなくなる。その中で誰が適応できるのかが試されていく代表が、来年は始まっていくので、それはそれで楽しみですよね」
――2030年ワールドカップまでを考えると、大岩体制ではどうなると見ていますか?
「とにかく4-3-3になるので、選ばれる選手の特徴が変わりますね。丸ごと切り替わるので、シャドー的な選手のポジションは基本的になくなります。
インサイドハーフも、片側にトップ下的な選手を置くので、そういう選手が片側に入りますけど、両方が2シャドーのような形にはならない。1人はインサイドハーフ、1人はトップ下。両ウイングが入ってくるので、ウインガーが新たに台頭してこなければ困ります。
あとはサイドバックの選手ですね。
4バックのセンターバックをやれる選手も台頭しなきゃいけないし、アンカーの選手もそうです。『誰がやるの?』という話になります。剛さんの場合は、選手の特徴に合わせて『3バックも考えようか』ということは、少なくとも最初はしないはずです。
そうすると、4-3-3にはまる選手を探す旅が最初の1年、2年に入ってくる。2030年までということになると、全く違う競争が来年始まりますね。
だから、今回見た前後半の対比で『やっぱりいつものメンバーだよな』と言っているものは、今だけの話です」
――Jリーグでは3バック2シャドーを採用するクラブも多い中で、サイドバックやアンカー、4バックのセンターバックなど、新たな人材も必要になりそうです。
「でも、それを言うんだったら『なぜ剛さんを代表監督にしたの?』という話になります。それは日本の特殊なところであり、面白いところです。それによって新たに出てくる選手も出てくるわけです」
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