サッカー日本代表は28日、キリンチャレンジカップ2026(国際親善試合)でベネズエラ代表と対戦し、2-1で勝利した。フレッシュなメンバーを多く起用した前半は攻撃に苦しんだ一方、後半は上田綺世、伊東純也、久保建英ら既存戦力の投入によって攻撃が活性化した。前半と後半で何が変わったのか。そして、2027年1月のAFCアジアカップ、その先の新体制をどう見るべきなのか。元日本代表DFで監督経験も持つ岩政大樹氏に、試合を時系列で振り返ってもらった。(語り手:岩政大樹)[4/10ページ]
「お互いにやることが分かっている」
――ところが後半開始直後にベネズエラに先制されました。あの場面をどう見ましたか?
「ハーフタイムにあれだけチームの半分を変えるというのは親善試合でしかないことなので、チーム全体として『後半に向かっていこう』というよりも、『どうなるんだろう』という様子見の雰囲気が、失点につながってしまったかなという気はしました。
個々のプレーだったり、ボールのこぼれ方への反応みたいなところが、少し遅れた感じはしたので、そこは親善試合ならではじゃないですかね。
でもベネズエラも、ああいう馬力のある選手たちだったので、少し下がらされるような局面ではありました。相手の良さもありましたけど」
――しかし、その直後には伊東純也選手から上田綺世選手につながり、すぐに同点に追いつきました。2人のプレーをどう評価しますか?
「伊東選手のパスの質、落とす場所ですね。相手がぎりぎり触れないところに送り込む質は素晴らしかったですし、上田選手の駆け引きも素晴らしかったです。
最後の決め切りもそうですけど、やっぱり分かり合ってもいるでしょうし、長年やっていて、連係面と個々の狙いたいことが重なり合った、素晴らしいゴールだったんですよ。迷いがないというか。
前半の選手たちは、単純に質の差があるというよりも、『こいつは何をするんだろう』とお互いに探りながらプレーしている。
一方で、あのようにお互いがやることを分かっているプレーは、スピード感が全然変わるなというのは、ゴールも含めて、それ以外の場面でも感じました」
――後半は前半に比べて、日本の攻撃がかなり活性化しました。これは投入された選手たちの個の力というより、やはり共通認識の違いが大きかったのでしょうか?
「間違いなくそれですね。なので、皆さんが思っているよりも、1月に監督が変わると、最初は分からないですけど、1年、2年でどんどん選手は入れ替わると思います」

