
まだやれる!もう一度日本代表で観たいJリーガー【写真:Getty Images】
FIFAワールドカップ2026(北中米大会)を経て世代交代が進む日本代表。だがJリーグには、古巣で覚醒した男、けがを越え得点を重ねる男、鉄人主将、無所属を経て復活したGK、37歳の”何でも屋”など、まだまだ気を吐く実力者たちがいる。今回は、「まだやれる」と胸を張れる5人のJリーガーを紹介する。 [1/5ページ]
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GK:中村航輔(なかむら・こうすけ)

セレッソ大阪の守護神・中村航輔【写真:Getty Images】
生年月日:1995年2月27日
所属クラブ:セレッソ大阪
2026/27シーズンJ1リーグ成績:7試合11失点
【6シーズンぶりのJリーグ復帰】
柏レイソルアカデミー出身の中村航輔は、2015年にアビスパ福岡へ期限付き移籍したことが、自身のキャリアにおいて大きな転機となった。J2リーグ戦で20試合に出場すると、シュートセーブ率87.3%を記録した。
柏に復帰した翌年には、J1優秀選手賞を受賞。2017年にはJ1ベストイレブンに初選出され、若くして日本を代表するGKのひとりへと成長した。反射神経を生かした至近距離でのセーブに加え、シュートコースを読む判断力や、後方から味方に指示を送るリーダーシップも中村の持ち味だ。
2021年1月には、柏からポルトガル1部のポルティモネンセへ完全移籍した。当初は出場機会が限られたものの、在籍3年目にあたる2022/23シーズンには出場機会を増やし、安定したセービングで評価を高めた。
しかし、2023年9月の日本代表活動中に右肩を負傷。ポルティモネンセ復帰後もコンディション面で苦しみ、2025年1月にクラブを離れることになった。
その後は約1年間、所属クラブのない状態が続いた。2025年7月には、柏時代のチームメイトである細貝萌氏が代表取締役社長を務めるザスパ群馬の練習に参加。さらに、U-15 Jリーグ選抜では現役選手でありながらGKコーチを務めるという、異例の経験も積んだ。
そして2026年1月、セレッソ大阪への加入が決定。6シーズンぶりとなるJリーグ復帰を果たした。
【古巣・柏レイソルを完封したビッグセーブ】
セレッソ加入後の中村は、J1百年構想リーグから守護神として起用され、安定したパフォーマンスを見せている。
2026/27シーズンは9月8日時点でリーグ戦6試合に出場し、失点は「5」。Jリーグ公式記録によれば、6節を終えた時点のセーブ率で79%を記録しており、長期間の無所属を経て、再びJ1のゴールマウスに立つまでコンディションを整えてきたことがうかがえる。
なかでも大きな注目を集めたのが、2026年9月2日に行われた古巣・柏との一戦だった。柏はこの試合までリーグ戦4連勝で首位を走っていたが、セレッソは2-0で勝利。中村は柏の攻撃を無失点に抑え、古巣相手の完封勝利に貢献した。
試合では、杉岡大暉の強烈なミドルシュートを左手で阻止したほか、細谷真大による至近距離からの一撃をストップするなど、随所でビッグセーブを披露。相手のシュートは10本中5本が枠内に飛んできたが、無失点で終えられたのは中村の活躍があったからこそだ。
中村は2018年のロシア・ワールドカップ(W杯)の本戦に臨む日本代表メンバーに選ばれたものの、出場機会はなかった。2022年のカタール・W杯では、ポルトガルでプレーしていたものの、日本代表への招集は叶わなかった。その後、負傷や出場機会の減少、無所属期間を経験したことで、代表から遠ざかる時期が続いた。
それでも、31歳となった中村は、J1の舞台に戻ってきた。反射神経を活かしたセーブ、強いメンタリティー、そして長い離脱期間を乗り越えた経験は、若手にはない大きな武器である。
古巣・柏を相手に完封勝利を収めた姿は、再び自らの存在価値を証明し始めたことを印象づけた。