6ゴールで“スタートライン”に
シンガポールより少し弱いがカンボジアよりも強いという位置づけになるアフガニスタンに6-0。日本はようやく本来の得点力を取り戻せたのではないか。
シンガポール、カンボジア戦での決定力不足については、攻撃方法や人選などもあったとはいえ、大半はメンタルの問題だった。余裕のなさが目立っていた。
シンガポールにホームで無得点に終わり、東アジアカップでも芳しい成績を残せず、カンボジア戦では力が入りすぎていた。ハリルホジッチ監督は選手の士気の高さを「素晴らしかった」と称賛していたが、引いている相手を崩して得点するために必要なのは意気込みよりも余裕である。日本はカンボジアではなく、別の何かと戦っているようだった。
アフガニスタン戦でも固さは見られたが、それまでの2試合よりもプレーぶりに余裕があった。シュートとみせてパス、右と思わせて左…そうした相手を「いなす」プレーが多くなっていた。相手が必死になればなるほど、そうしたプレーは効いてくる。本来必要な余裕を取り戻したことで、日本は難なく加点していった。少し時間はかかってしまったが、これでスタートラインに立てた感じだ。
【次ページ】進歩したかどうかは微妙