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OA内定の興梠、五輪出場要請は…「最初は断った」。手倉森監督の説得でリオ行き決断

text by 編集部 photo by Getty Images

興梠
OA枠内定が決まった興梠慎三【写真:Getty Images】

 日本サッカー協会(JFA)は、浦和レッズのFW興梠慎三が8月に行われるリオ五輪のオーバーエイジ枠(OA)に内定したことを発表した。

 すでにG大阪の藤春廣輝と広島の塩谷司が内定しており、3人目のOAに注目が集まっていたが、事前の報道通り興梠に決まっている。

 U-23日本代表とともにリオ五輪を戦うことになった興梠だが、「チームを離れるということで、すごく悩みました。最近はチームがなかなか勝てない中で、決断することはすごく難しかったです」と、出場に迷っていたという。

「最初は断ったんですが…」と明かすが、「手倉森監督から直々に連絡が来て、『一緒に戦ってほしい』と熱く言われたので、それに応えたいと思うようになりました」と、指揮官からの説得により決断を下したことを告白した。

 その手倉森監督も、「ポストプレーも、裏へ抜け出すプレーも、引いた相手に対しても、カウンター攻撃にも適応できます。間違いなくリオで、チームに攻撃のバリエーションを増やせる選手」と興梠に期待を寄せている。

 興梠自身も、「前でキープして、ゲームを作ってほしいと言われています。それは得意としていることなので、出せればいいと思います」と自らの役割について語っている。

 大会直前に30歳の誕生日を迎える興梠だが、「自分にはもう、そんなに選手としての時間が多いとは思っていません。U-23日本代表に入る選手はまだ若いですし、これからA代表でどんどんやっていかないといけない選手たちですから、彼らに思い切りプレーさせてあげられるようにしていきたいです」と、若手のサポート役を買って出た。

【了】

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