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日本代表 8年前

香川が描く理想のトップ下像。ドルトとは異なるハリルJで背番号10に求められること

W杯のアジア最終予選がいよいよ始まる。厳しい戦いを勝ち抜くために、何人かのキーマンがいるが、そのうちの1人が香川真司だ。所属するドルトムントでも定位置を確保。代表と同様、トップ下としてプレーしている。香川が描く理想のトップ下像とは何か。(取材・文:元川悦子)

text by 元川悦子 photo by Getty Images

いよいよ最終予選。状態のいい香川

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 過去のW杯アジア最終予選初戦は波乱含みの展開になるのが常。相手がラマダン中だった2010年南アフリカ大会最終予選初戦・バーレーン戦(マナマ)の3-2、本田圭佑(ミラン)のカウンターパンチが利いた2014年ブラジル大会最終予選初戦・オマーン戦(埼玉)の3-0など、比較的楽に勝ち点3を得られた時も確かにあった。

 が、大黒将志(現・山形)の終了間際の決勝弾で何とか白星を手にした2006年ドイツ大会最終予選初戦・北朝鮮戦(埼玉)などは、誰もが手に汗握る緊張感を覚えたはずだ。9月1日に迫った2018年ロシア大会の最終予選初戦・UAE戦(埼玉)は果たしてどのような展開になるのか。

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表は28日から埼玉県内で事前調整をスタートさせた。初日の練習参加者は強行日程で帰国した長谷部誠(フランクフルト)、浅野拓磨(シュツットガルト)ら17人。

 長友佑都(インテル)と槙野智章(浦和)の負傷離脱によって追加招集された丸山祐市(FC東京)と遠藤航(浦和)もいち早く合流。軽い調整をこなした。GK陣はエンヴェル・ルグシッチ新GKコーチとの初練習を消化した。

 27日のドイツ・ブンデスリーガ開幕戦・マインツ戦でフル出場した香川真司(ドルトムント)も軽快な走りを見せていた。6月のキリンカップではブルガリア戦(豊田)で負傷し、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦(吹田)を棒に振ったため、今回は満を持して体調を整え、ピッチに立とうとしている。自身三度目となる最終予選へのモチベーションは非常に高い。

 その香川は、トーマス・トゥヘル監督体制2年目のボルシア・ドルトムントでは目下トップ下の定位置を確保。状態はいい。

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