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「停滞を招く一因」。バルセロナに残る一抹の不安とは? シャビ監督を悩ませる実情【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 本田千尋 photo by Getty Images

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リーガ・エスパニョーラ第8節、バルセロナ対セルタが現地時間9日に行われ、1-0でバルセロナが勝利した。リーグでは首位に立っているものの、セルタ戦は今後に不安が残る内容となっている。シャビ監督は長いシーズンをどう戦い抜くのか、決断を迫られることになりそうだ。(文:本田千尋)

バルセロナに残る一抹の不安


【写真:Getty Images】



 一抹の不安を残す勝利だった。

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 現地時間10月10日に行われたリーガ・エスパニョーラ第8節。FCバルセロナはカンプ・ノウでセルタに勝利した。スコアは1-0。試合は概ねバルサが支配したが、得点は17分にペドリが決めた1点に留まり、ときおり敵のカウンターを喰らいながらも、終盤は守護神マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンの好セーブで凌ぎ、どうにか無失点で終えた。

 もちろん、この勝利でリーガでは無敗を継続しており、開幕戦のドローを除けば、第2節以後は7連勝を記録。20得点1失点で、得失点差はなんと19。勝ち点では並んでいるものの、レアル・マドリードを抑えて首位をキープしており、誰も文句の付けようのない戦績を刻み続けている。

 しかし内容に目を向ければ、このセルタ戦は、特に次戦のCLインテル戦に向けて、一抹の不安を残す試合だった。

 その不安を端的に一言で表せば、“ロベルト・レバンドフスキのパフォーマンス”である。それは5日前にサン・シーロで行われたインテル戦でも垣間見られたが、リーガでゴールを量産し続けた時のハイ・パフォーマンスは途端に鳴りを潜め、ポーランド代表FWは前線で動きが鈍く、引いてはチームの攻撃の停滞を招く一因となっていた。

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