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試合終盤に追いついた柏レイソルが勝ち点1を持ち帰る
明治安田J1リーグ第10節、FC東京対柏レイソルが11日に国立競技場で行われ、1-1の引き分けに終わった。柏は前半から相手陣内で押し込む時間が長かったが、決定機と呼べるシーンをなかなか作れず。0-1で迎えた94分に木下康介のゴールで追いついたが、攻撃に課題を残す結果となった。
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展開を考えれば、前半からもう少しチャンスを作れたのではないか。柏視点で見ると、少し消化不良感のあるゲームだった。[3-4-2-1]のミラーゲームで、より敵陣でプレーしていたのは柏の方だった。
ビルドアップ時は渡井理己や山田雄士が3バックの脇に降りてウイングバックを押し上げて、ボールを前進させていた。「前提としてあれが狙いで前進していくというのはあった。それが何回か上手くいったとは思う」と渡井は振り返りつつ、「前半は丁寧にいき過ぎた」と反省点を挙げていた。
敵陣に押し込み、ポケットを取るところまでは何度も成功していた。ただ、相手も撤退して守る判断が早く、柏からしてみれば[5-4-1]で引かれた相手をどう崩すかという課題を突き付けられた。渡井や山田が降りる代償として、前線への人数のかけ方は甘くなっていた。
「今週は特にボックスの入り方、クロスに対しての入り方を練習してはいたんですけど、まだそこの全体的なイメージが足りないのと、最後のスプリント、最後の一歩前に出るっていうのを意識してやらないといけない」
シャドーの一角で68分までプレーした渡井はこう振り返った。細谷真大と木下康介の2トップに変更した試合終盤は、ゴール前に人数をかけることができ、実際にそういった形から同点ゴールも生まれた。前半からそうした動きができていれば試合の展開が変わっていた、というのが渡井の見立てだ。
「やっぱりシャドーの裏抜けは(相手も)やっぱり掴みづらいと思いますし、結果的にミドルシュートを打てるスペースも生まれる。そういう勢いやランニングは相手も怖いはずなので、そういうのを前半から出していければ、もうちょっと楽に試合を運べたかな」
小泉佳穂や渡井が務めるシャドーのプレー範囲と役割は多岐に渡る。彼らには非常に繊細な判断が要求されると同時に、その判断が攻撃の成否を分けることになる。
(取材・文:加藤健一)
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