フットボールチャンネル

引き分けから見える「ひとつの成長」。北海道コンサドーレ札幌が2点を追いつく「そのおかげで拾えた勝点だった」

text by 編集部 photo by Getty Images

JリーグをDMM×DAZNホーダイでお得に観る


Jリーグ 最新ニュース

北海道コンサドーレ札幌 岩政大樹監督

【写真:Getty Images】

北海道コンサドーレ札幌・岩政大樹監督が試合を総括

 北海道コンサドーレ札幌は29日、明治安田J2リーグ第12節でV・ファーレン長崎とホームで対戦し、2-2の引き分けに持ち込んだ。ホーム3連勝を逃した形になったが、2点のビハインドから追いつく粘り強さも見せている。岩政大樹監督はチームが我慢強く戦った点においてはある一定の評価を下した。

JリーグはDAZNで全試合配信!
通常より1270円お得に観るならDMM×DAZNホーダイ[PR]

 札幌は試合終盤まで2点のビハインドを負う劣勢の状況だった。GWで多くのサポーターが詰めかける中、あわや連敗の2文字がよぎったが、試合終了間際に途中出場で入ったMF原康介が同点弾を押し込み、なんとか追いついた。

「連敗しなくて良かったなというところと、勝ちたかったなというところが両方入り混じったような感情です。いずれにしてもやはりここのホームで作り出している皆さんの空気が選手たちを後押ししてくれているのはきょうも確認できましたし、そのおかげで拾えた勝点だったなというふうに思っています」

 試合を終えて会見場に現れた岩政監督は、複雑な表情を浮かべながらも「いずれにしても選手たちはよく最後までサポーターの声を聞いて戦いましたし、大きい勝点1だというふうにも思っています」と付け加えた。

 今季は開幕4連敗から始まり、中々勝ち越しできない状況が続き、現在16位と苦しんでいる。それでも岩政監督はチーム作りにおいて、勝った負けたで一喜一憂するのではなく、ブレずにいることが大事だと考え、選手たちの成長を促してきた。

 ホーム3連勝をつかみ、流れに乗っていきたいところだったのは山々だろう。それでも今季初めて劣勢から引き分けに持ち込んだという事実が、今後のシーズンにおいて、選手たちに大きな意味をもたらすに違いない。

「勝ちたかったですが、シーズンの中でいろんな試合があって、やはり2点ビハインドという試合もどのチームも経験すると思うんですけども、そのときに2点追いついたことがあるという経験は非常に大きいです。選手たちの勇気になりますし、今後も同じような展開になる可能性はありますが、そのときにもまた2点取ったことがあるということが、彼らを後押しすると思います」

 岩政監督は今のテーマに、地道に我慢強く戦うということを掲げている。前節のRB大宮アルディージャ戦は0-1と敗れはしたが、持ちこたえて自分たちのリズムとする時間帯もあった。

 きょうの試合はリズムの悪い時間に2点を失ったことは反省点であるとしながらも、「逆に点を取られてからの我慢強さ、我慢強く攻撃を仕掛けていって、何度も入っていくところはひとつの成長かなと思います」と及第点も与えた。

 タイトなGW大型連戦はまだ続く。5月3日にはモンテディオ山形、6日にはジュビロ磐田との対戦が控えている。札幌の勝点は13だが、プレーオフ出場圏内の6位のチームとの差はわずかに6。地道に我慢強く戦っていく先に、岩政監督が理想とする姿がみえてくるかもしれない。

(取材・文:編集部)
 

【Amazonギフトカードのプレゼントあり】アンケートへのご協力をお願いします

【関連記事】
「4連敗の時と違う」北海道コンサドーレ札幌、西野奨太は言う“意味ある敗戦”だと。前向きな理由は「それだけの話」【コラム】
北海道コンサドーレ札幌は? J2戦力総合評価ランキング1〜10位【2025年】
北海道コンサドーレ札幌は大きく変わる。岩政大樹新監督が目指す理想像。「勝手に選手が見つける」サッカーとは【コラム】


【了】

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!