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【写真:Getty Images】
北海道コンサドーレ札幌・青木亮太が直接FKで決勝弾
北海道コンサドーレ札幌は17日、明治安田J2リーグ第16節でカターレ富山とホームで対戦し、2-1の逆転勝利を収めた。3試合ぶりの白星をチームにもたらしたのが試合終了間際に直接FKを決めたMF青木亮太。ゴールはもとより、ハーフタイム中でのチームメイトへのある主張にチームを背負う意識が垣間見えた。
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「僕もあまり毎回上手く蹴れるようなタイプでもないですし、きょうはたまたま上手くいったかなとも思います。練習で少しフリーキックとかもやってはいたんで、やっぱりそういう練習していることが少しは自分の身になってるのかなというふうには感じました」
90+2分。青木の右足による柔らかなタッチでボールはゴールの左上へと決まった。
このとき、ボールの前には青木の他にキャプテンの高嶺朋樹や大﨑玲央が集まっていたが、「克(田中克幸)が出てたら克が蹴る場合もあるんですけど、あの時は自分が蹴ろうかなと思ってましたし、高嶺朋樹にも蹴ってくださいって言われたんで、自信を持って蹴れるようにはしました」と4月20日の藤枝MYFC戦で直接FKを決めた田中克幸はすでに交代していたが、ピッチにいたとしても蹴っていたという。
ゴールが決まった瞬間は「もう本当最後の最後だったので、めちゃめちゃ嬉しかったです」と素直に喜んだが、チーム内に感じていた違和感をしっかりと主張することも忘れなかった。
「試合前半の中でちょこちょこふわっとした雰囲気が少しあった気がしたので、前半終わったあとに中に戻って選手にいろいろ言ったりとかはした」とハーフタイム中に自身が感じた思いをチームメイトにぶつけたという。
「僕がちょっと一方的に言ってる感じでもあったんですけど、もちろん走ったり戦うことって大事だと思ってはいますし、その中でも頭をしっかり動かして欲しいっていう話をして、次に何が起こるかを考えながらプレーできた方がやっぱり次における反応速度だったり、そういうのが速くなると思いますし、そういう反応速度が上がれば、少し走らなくていい場面とか出てくるのかなと思うので頭の中を動かしてプレーしてくれっていうふうにはみんなに伝えました」
青木の思いが周りにも伝播したのか、後半は「少しみんなの反応が良くなりましたし、前半よりも良い動きになってたのかなと思ったのでそこは少し意識しながら、選手がみんなできたのかなと思います」とチームメイトの変化を感じていた。
青木は加入5年目の29歳。今季は左サイドハーフだけでなく、岩政監督から戦術理解やサッカーセンスを買われ、ボランチを務めることも徐々に増えてきている。
「どこをやるにしてもやっぱり自分でやれることをしっかりやって、みんなを引っ張っていけたらなとは思いながら最近やってますけど、真ん中にいる分、少しみんなに声かけできたりとかできるので、そういう部分ではいいかなとは思います」と攻撃の柱としても期待されるが、チームを背負う意識も芽生えてきているようだ。
きょうの勝利でチームは暫定だが12位に浮上。この良い流れを25日のサガン鳥栖戦でもぶつけていく。
「気持ちを切らさず、きょうの後半みたいなサッカーをしっかりやれたらいいなと思いますし。改善する点はたくさんあるのでそこはしっかりみんなで話し合いながら、スタッフとも話し合いながらしっかりやっていきたいなと思います」
(取材・文:竹中愛美)
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