横浜F・マリノス 最新ニュース
先発出場が続いていた諏訪間幸成が負傷交代
明治安田J1リーグ第17節、横浜F・マリノス対京都サンガF.C.が17日に行われ、0-3でマリノスが敗れている。この試合の立ち上がりに諏訪間幸成が右足首を負傷して後退を余儀なくされた。この負傷自体はアクシデントによるものだが、1か月前に起きたことが活かされなかったのは残念だった。
通常より1270円お得に観るならDMM×DAZNホーダイ[PR]
試合開始からわずか3分ほどの出来事だった。セットプレーの流れから、左サイドでフリーになっていた川﨑颯太にパスが通る。シュートを放とう右足を振り抜いた川﨑に、諏訪間は全力で身体を寄せた。シュートは諏訪間に当たってゴールラインを割ったが、諏訪間は苦悶の表情を浮かべた。
「シュートブロックの時に芝に引っかかったか分からないですけど、それでちょっと痛めてしまった」
一旦はプレーを続行したが、その4分後に自らプレーを止め、10分にトーマス・デンと交代でピッチを後にしている。
試合後に諏訪間は取材エリアに姿を見せた。「ちょっと痛いかなくらい。今から検査に行きますが、そんなにかからないんじゃないかなと思います」と話しており、自力で歩ける様子を見る限り、そこまで重傷ではないのであれば不幸中の幸いだ。
ただ、リスクの大きい采配だったことは重く受け止めなければならない。筑波大学在学中の諏訪間はサッカー部を退部し、3月にマリノスとプロ契約を結んだ。4月5日の東京ヴェルディ戦以来、8試合連続で先発。京都戦で負傷交代するまでフルタイム出場が続いていた。
直近だけで見ても7日間で3試合目と、かなり負担の大きい状態だった。21歳と若いが、J1の強度に慣れている段階の若手をここまで酷使するのはリスクが大きすぎる。
同じポジションには、ジェイソン・キニョーネスというコロンビア人もいる。抜群の守備能力で最終ラインを支えていたが、4月9日の川崎フロンターレ戦で負傷。左ハムストリングの肉離れで、全治まで3か月かかると診断されている。キニョーネスに至っては、開幕から負傷するまでの13試合すべてに先発していた。
もちろん、編成上の理由でセンターバックの頭数が不足しているという事情が前提としてあり、なんとしてでも勝利が欲しい連戦の中で使い続けなければならないというのも理解はできる。また、キニョーネスは筋肉系のトラブルで、諏訪間は事故性の高い負傷なので背景は多少異なる。ただ、休みなく使い続けた先に何が起きるのか、容易に想像がつく。
川崎フロンターレの長谷部茂利監督は「無理をするときとしないとき、時と場合みたいな考え方は選手に伝えている」と言っていた。多少無理してでもプレーしたいという選手心理を理解しているからこそ、監督は止める勇気を持たなければいけないと認識している。
(取材・文:加藤健一)
【関連記事】
そこにあるのは絶望か? 横浜F・マリノスは同じ失敗を繰り返す。懸命にもがく選手たちの思いは伝わるが…【コラム】
横浜F・マリノスの苦手クラブは? J1ワースト相性ランキング1〜5位
もうボロボロ…。横浜F・マリノスの失点があまりに酷すぎる。悪夢の6連敗。意識の差が招いた失点
【了】
