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「攻撃は任せてもらってます」田中克幸が北海道コンサドーレ札幌を活性化する。にじむプライド「そこは僕の責任として」

text by 竹中愛美 photo by Getty Images

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北海道コンサドーレ札幌 田中克幸

【写真:Getty Images】

北海道コンサドーレ札幌MF田中克幸がカターレ富山戦を振り返る

 北海道コンサドーレ札幌は17日、明治安田J2リーグ第16節でカターレ富山とホームで対戦し、試合終了間際の劇的ゴールで3試合ぶりの勝利を手にした。この試合で同点ゴールにつながるパスを出したのがMF田中克幸。現在チーム内で攻撃を自由に任されている23歳は、任せられているからこそ結果にこだわらなければならないと思いを込めた。

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「きょうの1勝がどうである(どういう価値を持つ)かは今後の僕たちの取り組み次第だと思う。勝てたのは次に繋がると思うんで、このまま勝ち続けることが大事だと思う。前向きに僕たちも進めるんで、きょう負けてたらやっぱりすごく苦しかったですし、本当に勝てて良かったっていうのが素直な感想かなと思います」

 田中は言葉を選びながらも逆転での勝利を振り返った。前半の終盤に自陣でのミスから先制点を許す苦しい展開だったが、「フリーマン的な感じで僕がボールを触って、ボールの動かしを助けるっていうのは言われてたんで、それを意識してポジションをこだわらずいろんなところでやってた感じ」とジョルディ・サンチェスとのツートップではあるものの、ボールを受けて自らシュートまでいったり、味方へ落としたりと攻撃を活性化させた。

 68分のアマドゥ・バカヨコの同点ゴールは田中の縦パスから生まれたものだった。「こぼれ球だったんですけど、チェック(スパチョーク)とアマ(バカヨコ)が見えた中であの間、ディフェンスの間に通れば1点かなと思ったんで、見えてないふりして出しました」と思い通りのパスだったようだ。

「相手もよく絞ったんであれは通んなかったですけど、通ってれば1点だったと思うんで、通ってれば素晴らしいパスになったかなと思う。点にもつながったし、ああいったトライをどんどんしていけば、僕のパスが繋がらなくても、ああやって点って生まれると思う。そこにボールを入れることがすごい大事だと思うので今後も続けていきたいなと思っています」と同点弾につながったことは良かったとしたが、自身がこだわる目に見える結果については反省の言葉が出てきた。

「長い時間プレーすることで良さや特徴も出してますし、監督にも少なからず信頼してもらえていると思うんで、攻撃のところはもう任せてもらってますし、それにしっかり応えるような活躍をもっとしなければいけないと思う。それがチームの勝利にもつながりますし、僕がきょうチャンスを決めてればもっと楽な試合にもなったと思うんで、しっかり次に活かしたいなと思っています」

 全体練習後に居残りで行っているシュート練習は、キックの感触を確かめるとともに、自分に言い訳をしたくないからという責任からくるもの。きょうのキックの感触について聞いてみると、「青木(亮太)君を称えたいですね、きょうは」とおどけながら答えたが、すぐにチームのキッカーとしてのプライドが言葉に出てきた。

「別に悪くないですけど、やっぱり結果として繋がってないんで、それはもっともっと練習して中と合わせる必要もありますし、僕のキックの質が良くても中ともしっかり合わせないとそこは得点も生まれないと思うんで、しっかりコミュニケーション取りながら練習で合わせたりだとか。僕はあとは良いボールを蹴るだけなんで、そこは僕の責任としてやりたいなと思います」と25日のアウェイ・サガン鳥栖戦へ向けて再び調整していく。

(取材・文:竹中愛美)
 

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【了】

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