Jリーグ 最新ニュース
明治安田J1リーグの第17節、FC町田ゼルビア対柏レイソルは3-0で町田が勝利した。久々にホームで勝利できたことへの安心感はある。ただ、昌子源に“自惚れ”の文字はない。町田らしさを誰よりも具現化させないといけないキャプテンは、この1試合だけでは何の説得力もないと、自らにプレッシャーをかけ続ける。(取材・文:藤江直人)
昌子源と林幸多郎が交わした“ある約束”
なぜか敵陣のゴールライン際に、FC町田ゼルビアの左ウイングバック(WB)がいた。開始わずか4分に先制点を決め、同16分にはリードを2点差に広げるオウンゴールを誘発した林幸多郎が胸を張る。
JリーグはDAZNで全試合配信!
通常より1270円お得に観るならDMM×DAZNホーダイ[PR]
通常より1270円お得に観るならDMM×DAZNホーダイ[PR]
「相手のウイングバックと勝負するなかで、相手は攻撃的な選手だったので、あえて僕のほうから仕掛ければ相手が後手に回るだろうと思っていました。そういう状況を作れてよかったです」
前半アディショナルタイムにナ・サンホが決めたPKにも、プロ3年目の24歳が絡んでいた。敵陣の左サイドを攻めあがった林へのパスを、柏レイソルの選手が必死にカット。左タッチラインを割って獲得したスローインから林が得意のロングスローを繰り出した流れで、オ・セフンがファウルで倒された。
この試合でチーム最長の総走行距離12.590kmをマーク。積極果敢に上下動を繰り返し、柏陣内に何度も顔を出した林と、3バックの左を務めるキャプテンの昌子源はある“約束”を交わしている。
「後ろに関しては、僕が1対1になったときにはサポートはいらないと(林)幸多郎に伝えているので。僕が絶対に相手ボールを取ってお前につなぐ、くらいのスタンスでいるので、そこはちょっと信頼をしてほしいと。僕がボールを奪うと信じて、次のポジションを取ってほしいと常日頃から話してきました」
林との特異な関係をこう明かした昌子は、4バックが主戦システムだった昨シーズンは、自身が左センターバック(CB)、林が左サイドバック(SB)として同じ約束を交わしていた。昨シーズンの終盤から開幕前のキャンプをへて、3バックに移行した今シーズン。林の武器をさらに生かそうとしていると続ける。
