京都サンガF.C. 最新ニュース
明治安田J1リーグ第17節、横浜F・マリノス対京都サンガF.C.が17日に行われ、京都が0-3で完封勝利を飾った。試合後に残した曺貴裁監督や選手たちの言葉からは、ここまで積み上げてきたものの大きさを感じる。勝利という結果の裏に、積み上げてきたチームとしての芯の強さを見た。(取材・文:加藤健一)
現在3位と好調の京都サンガF.C.

【写真:Getty Images】
9戦未勝利、5連敗でこの試合を迎えた横浜F・マリノスに相対する京都サンガF.C.の選手たちに、曺貴裁監督は試合前のミーティングでこう伝えた。
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「今は調子が悪いチームだけど、全然ひっくり返せる能力がある」
実際に0-3という点差ほどクオリティの差があったわけではなかった。「一歩間違えたら全然僕らが負けてたとも思います」と奥川雅也が試合後に言う通り、ほんのわずかな違いで勝敗は逆になっていたかもしれない。そんな試合をモノにできたことが、今の京都の強さを表していると言えそうだ。
立ち上がりから京都の姿勢は明確だった。球際で一歩早く、プレッシャーを緩めることなく主導権を握る。わずか4分、セットプレーから川﨑颯太がシュートに持ち込むなど、「相手に考える暇を与えない」姿勢が表れていた。続くCKではデザインされたサインプレーから松田天馬が鋭いシュートを放ち、試合の入りとしては上々の内容だった。
67分の2点目はチームとしての信頼関係の強さが浮き彫りになるプレーだった。途中出場のジョアン・ペドロが強振したボールは相手DFに当たり、放物線を描いてゴール方向へ。「ゴールのことを考えていたから、体が自然に反応していた」と、奥川はこぼれ球を狙って一歩先へ動いた。
GK飯倉大樹が処理できず、ゴール前に転がったボールを、奥川は冷静に叩き込んだ。
さらに81分、左サイドを突破した流れから、福田心之助がファーサイドでしっかりと走り込み、ダメ押しの3点目を決めた。「中を見たときに自分しかいなかった。だから入るしかないと思った」。福田の判断と行動には、強い自覚と責任感が垣間見える。