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戸嶋祥郎は柏レイソルの「入口と出口」を作る。リーグ戦出場はわずか38分、熊坂光希不在で何ができたか?

text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】

戸嶋祥郎が悔やんだ前半のプレー

 柏レイソルは4日、2025JリーグYBCルヴァンカップ・プレーオフ(PO)ラウンド第1戦で東京ヴェルディと対戦し、敵地で3-0の勝利を飾った。アンカーのポジションでスタメン起用された戸嶋祥郎は、ビルドアップ時に起点となる動きを見せたが、前半で交代となった。自身のプレーに手応えを感じるも、まだ課題はあるようだ。

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 序盤はヴェルディのハイプレスに圧倒され、ゲームの主導権を握られた。しかし、終わってみれば3得点を奪う快勝で、第2戦に向けて弾みのつく一戦となった。

 この試合でアンカーとしてスタメン起用された戸嶋祥郎は、臨機応変なポジショニングでビルドアップの起点になる動きが多く見られたが、前半終了時に交代となっている。

「早々にイエローを貰ってしまいましたし、ファウルの仕方とか注意が必要だったと思う。タフにやるところと、ファウルをせずに相手に前を向かせないという辺りは課題なのかなと思う」

 19分、ヴェルディの川﨑修平に中央を突破され、思わず手で止める形となりイエローカードを提示された。相手に序盤から押し込まれていた展開で早い時間帯にカードを貰ってしまったことで、自身のプレーをより難しくしてしまった。

 しかし、時間が経過するにつれて戸嶋が最終ラインまで下がってボールを受けるような動きが増えるとともに、チームは徐々にペースを掴んでいく。

「相手もゴールキーパーまでは(プレスに)来なかったので、ビルドアップの入口、出口を作っていけた」

 今季、リーグ戦での出場はわずか2試合で、プレータイムも38分にとどまっている。この日、戸嶋の横でボランチとしてプレーした中川敦瑛は先制点を決めるなど、攻守で奮闘しアピールした。現在、熊坂光希がサッカー日本代表に招集されて不在の中、同じポジションの選手にとっては自身の存在感を示す絶好の機会だ。

「少なくともカップ戦は連戦だったりするので、入れ替わりが今のところ多いですし、そこでチャンスを掴んでチームに貢献したいと思っている。より良い形で第2戦を迎えられると思っていますし、チャンスがあれば今日以上のパフォーマンスを出していきたいと思う」
 
 リーグ戦でのプレータイムを増やすべく、第1戦の反省を糧に、内容と結果を求めていく。

「まだ何も決まっていないので、このアドバンテージを活かしつつ、勝って次に進めるように良い準備をして日曜日に備えたい」

(取材・文:佐藤彰太)

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【了】

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