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【写真:Getty Images】
北海道コンサドーレ札幌としてのデビュー戦で宮大樹が感じたこと
北海道コンサドーレ札幌は15日、明治安田J2リーグ第19節でFC今治とホームで対戦し、2-2で引き分けた。これで札幌は6勝4分9敗の13位という成績で前半戦を折り返すことに。1日に名古屋グランパスから期限付き移籍加入した宮大樹が早速、初先発でフル出場を果たした。宮は札幌の一員としてプレーして何を思ったのか。
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岩政大樹監督から「失点数を減らしてほしいというところとリーダーシップを発揮してほしい」と守備の立て直しを期待されて、札幌に加入した宮。4日にチームに初合流して、すぐのデビューとなった。
「(プレミストドームの)雰囲気は独特なものありますけど、多くのサポーターがいる方に向けて攻撃する後半はやっぱり心強いものがあるなっていうふうに感じました」とこれまで対戦相手だった札幌と加入してから受ける印象はまるで違うようだ。
自身の札幌デビュー戦は「結果的に2失点してしまってるんで全然満足はしてないですし、もっともっと自分の力を皆さんに示せると思いますし、もっと圧倒的なセンターバックになっていかないといけないなっていうふうに思ってます」と評価は辛口だ。
試合後の報道陣の取材で度々課題を口にしていたのが気になった。宮は最終ラインからみた札幌の印象を挙げた。
「僕が気になったところはゲームクローズのところ。リードしてる展開で相手が何をされたら嫌なのかとか、自分たちがどういう立ち位置で守る、もしくはボールを保持するところが少し課題かなというふうに感じました」とゲームの締め方について、チームが後半戦を戦う上で絶対に必要なこととした。
さらに、公式戦に出場してみて感じたこととして、「もっと攻撃の質だったり、きょう結構、後ろ見ててイージーミスが多いなと思ってたんで、そこのミスを減らさないとカウンターも受けますし、逆にチャンスクリエイトも数が減ってしまう」ということを挙げた。
そして、終盤にかけて今治に押し込まれるシーンが多かったことについては、「おさめどころも守備のプレッシャーのはめどころもちょっと後ろ向きになってしまったんで、そこは少し課題なのかな」と言ったあと、すぐに言い直してこう付け加えた。
「課題っていうか、そういう局面って絶対あるんで、そこでいかにチームとして耐えるか、そういうのに慌てないか。そういうところは必要なのかなと思います。そこに対するチームのメンタル的なところはすごく大事かな。リードしてちょっとあたふたしてた感じも僕は見えたんで」
ボール保持率の高い札幌においては、状況に応じた戦いが必要になるのは言うまでもない。宮は、チーム内で意識づけをすることが大事だと説いた。
「マイボールはマイボールで持つし、逆に相手が来たら、何回か僕とか(浦上)仁騎とかも蹴ってましたけど、3センターバックの背後のとこに蹴ると、相手としては前から行きたいのに裏返されると嫌だし、逆にそこでボール取ったとしても僕たちのゴールには遠い。相手が来たら裏返すよ、でも来なかったら手前で繋ぐよっていうような意識は大事かなと思いました」
この日出た課題を今後につなげていかなければ、また同じことを繰り返してしまうだろう。宮は後半戦へ向けて鍵になるところを「出てきたメンバーも含めて、登録した20人含めて絵を合わせることがすごい大事」としたうえで、自身がその中で発揮していきたいことを述べた。
「もっとはっきりした、わかりやすい声がけとか、そういったものはすぐにでもできるんじゃないかなと思いました。ちまちま繋いでても別に相手は怖くないですし、僕たちとしてはリスクしかない中で、そういうところのゲームクローズの絵を合わせるところはすごい大事になってくるんじゃないかなと思います」
(取材・文:竹中愛美)
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