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「誰か1人のミスとかではなく」新加入の浦上仁騎が北海道コンサドーレ札幌の課題を口に。「ゲームの進め方は改善の余地がある」

text by 竹中愛美 photo by Getty Images

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北海道コンサドーレ札幌 浦上仁騎

【写真:Getty Images】

浦上仁騎が合流から4日で即先発フル出場

 北海道コンサドーレ札幌は15日、明治安田J2リーグ第19節でFC今治とホームで対戦し、2-2で引き分けた。札幌は6勝4分9敗の13位という成績で後半戦へ向かうことになる。RB大宮アルディージャから完全移籍加入した浦上仁騎が11日に合流し、即スタメンでフル出場。勝ち切れなかった要因を全員で突き詰めなければいけないとした。

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「夏の移籍だったので僕としては深く理解していて、冬の移籍とは違って即戦力というか、即チームに、結果に貢献しないといけない立場だと思っていた。期待して出してくれた中で勝点3を取ることができず非常に悔しい気持ちですね」

 浦上のRB大宮アルディージャからの完全移籍加入が発表されたのは10日。翌日にチームに合流し、即その週でのデビューに岩政大樹監督からの期待を感じ取っていた。それだけに許してしまった失点は守備陣として責任も感じている。

「勝たないといけない試合だと思いますし、これだけホームのファン・サポーターが後押ししてくれた中で最後に失点してしまってる。全員が当事者となって引き分けになってしまった原因を見つめ直して、改善していかないといけないと思ってます」

 浦上自身は失点の要因について、「1失点目も2失点目も自分たちのミスからなので、そこは時間帯も考えてやっていかないといけないよねっていうのは試合後にも話しました。ただ、誰か1人のミスとかではなくてチーム全員だと思ってる」と分析した。

 試合だけやろうと思っても、試合だけで力を発揮するのは難しいものがある。

「日々の練習、日常がすべて結果に出ると思ってるので、もう1回練習からそういったところを僕はしっかり全員に伝えていければいいですし、僕自身もしっかり最後の部分、個人でも守れるような対応をもっと磨いていかないといけないなと思っています」と日々の取り組みが重要だと強調した。

 練習でも浦上の声はピッチ外のスタンド席にまで響き渡っていたが、この日の試合でも「切り替えの部分というか、うちがボールを持ってるときから、取られた瞬間だったりとか、守備の前からのプレッシング行くときと行かないときだったり。あとは押し込まれたときのクロス対応のとき」に声かけをしたという。

 実戦を経験し、見えてきた部分もある。

「やっぱり技術が高い選手が多くて、それはストロングだと思ってます。ただ、そのやる場所だったり、時間帯っていうのはまだまだ。経験が浅い選手もいるので、そこはチームとしてもっと突き詰めていかないといけない。ゲームの進め方はもっと改善の余地があるんじゃないかなと思ってます」と今後に向けての課題も挙げた。

 チームは6勝4分9敗、勝点22の13位という成績で前半戦を折り返した。プレーオフ出場圏内の6位・ジュビロ磐田との勝点差は10に開いている。1年でのJ1昇格を目標に掲げた札幌にとって、現実は厳しいものだった。

 それでも、浦上はまだ巻き返せるチャンスはあると踏んでいる。

「やっぱりJ2リーグは何があるか決して本当にわかんないと思っていて、今だったら水戸さんがあれだけ連勝してる。彼らはもちろんやることをやってると思いますけど、僕たちが決して何かすごく劣ってるかって言ったらそうではないと思います。ただ、その何かは突き詰めていかないといけない」と日々の練習がすべてであることを再び強調した。

 そして、最後まで鼓舞し続ける本拠地のサポーターの熱気を意気に感じないわけがない。

「この順位で1万人も普通に超えるっていうのは本当に当たり前じゃないと思うので、だからこそ僕たちは結果で必ず返したいなと思ってます」

(取材・文:竹中愛美) 
 

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【了】

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