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【写真:編集部】
北海道コンサドーレ札幌・浦上仁騎が守備で意識していること
北海道コンサドーレ札幌は26日、あさって28日のロアッソ熊本戦に向けてトレーニングを行った。10日にRB大宮アルディージャから札幌に完全移籍加入した浦上仁騎は、リーグ戦で2戦連続のフル出場を果たしている。練習から一際大きな声を出し、チームを鼓舞する姿勢から、浦上のチームを良くしたいという強い思いが伝わってきた。
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「ここの良さは良さとしてしっかり残して継続していく。プラスアルファでもっともっと厳しさだったり、戒めるというか、もっともっとチームとして強くなるためにやるべきことはまだまだあるよねと。それは僕自身も自分に言い聞かせながら、チームとしてもっと強くなりたいなと思っているので、もっともっとやるべきことは多いなというふうに思います」
浦上が今どんな意識で臨んでいるのか単刀直入に聞くと、上記の答えが返ってきた。
浦上は札幌に加入してまだ2週間ほどだが、チームの雰囲気は変わったように思う。練習の雰囲気、飛び交う大きな声、取り組む姿勢。浦上自身がもともと持っている「声を出せる」という特性もあるが、RB大宮アルディージャから札幌に加わったことで別の視点を周囲に与える影響は大きい。
チームが課題としてきた守備でも浦上なりに意識していることがある。
「元々このチームはボールを繋ぐことには長けているチームだと思います。何を目的としてサッカーをするかは間違えないようにしないとなと思っている。ボールを回すことはゴールを取るための手段であって、目的ではない。危険なときは大きく前にロングボールを有効に使うとか。そういうのもうまく出していければいいと思ってます」
失点数はリーグで4番目に多い「32」。失点数を減らすために必要なこととして、浦上は「日々の練習」を挙げた。「結局試合でいくら失点なくそうって言っても日常が全て試合に出ると思うので、得点もそうですし、守備や失点も。どこで奪われちゃいけないとか、時間帯とか、日々の練習からやっていくしかない」。
加入後間もなかった練習でも浦上の声はピッチに響き渡っていたが、それはきょうの練習でも変わらなかった。試合でも「数試合ですけど、今厳しく言ってるつもり」と自身がすべき役割に徹している。
浦上が今後の戦いを見据えたとき、一段と強い言葉が発せられた。
「目の前の1試合を死に物狂いで掴んでいくしかないなと思っていて、その先にプレーオフ、J1昇格があると思ってる。口で言うのは簡単ですけど、『J1昇格を目指す』とか。そんなことはこのコンサドーレのエンブレムを背負っている以上全員わかってるし、そこにチャレンジするのは当たり前。ただ簡単じゃないのは僕自身も非常に感じてます。1試合1試合、勝点3をもぎ取るためだけに集中してやっていきたいと思ってます」
(取材・文:竹中愛美)
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