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Jリーグ 5か月前

「逃げたら流れが変わる」小池龍太の行動が鹿島アントラーズに伝わっていく。「苦しいときに支えてもらってるんで」【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

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 明治安田J1リーグ第24節、鹿島アントラーズ対柏レイソルが20日に行われ、3-2で鹿島が勝利を収めた。首位に立っていた柏に2点をリードしながらも追いつかれ、後半アディショナルタイムのゴールで勝ち越した鹿島。一進一退のゲームをものにした陰には、その流れを作ろうと奔走する小池龍太の姿があった。(取材・文:加藤健一)

狙い通りの先制ゴール。起点は小池龍太だった

鹿島アントラーズDF小池龍太
【写真:Getty Images】

 鹿島アントラーズにとって、メルカリスタジアムと名称が変わった初のホームゲームとなった柏レイソル戦。劇的な3-2の勝利を導いた鍵の一つは、先制点につながる小池龍太の献身的なプレーだった。

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 5分、鹿島は前線からの素早いプレッシャーで柏のミスを誘発。小池が垣田裕暉に巧みに身体を寄せ、こぼれ球を舩橋佑がすかさずレオ・セアラへとつなぐ。レオ・セアラは迷うことなく右足を振り抜くと、前に出ていた柏のGK小島亨介の頭上を通る約40メートルの超ロングシュートでゴールネットを揺らした。

「外回しになった時に必ず後ろの選手は中のボールを狙ってくるっていうのは分かってた。ああいうところでボールを取れると、後ろの選手も楽で、高い位置から攻撃を始められてゴールにも直結する」と小池は語る。狙いすました守備意識が先制点を生んだのだった。

 鹿島は立ち上がりから守備への意識が強かった。レオ・セアラやチャヴリッチもプレスバックをいとわず、狩猟者のごとくボールホルダーに迫っていく。もちろんこれは試合前からチーム全体で共有されていた認識だが、それを立ち上がりから表現できていたことが先制点につながったと言えるだろう。

 その意思をチーム全体に伝播させたのは、小池の最初のプレーだったと思う。

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