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Jリーグ 10年前

総力戦必至の上位対決。優勝を占う大一番、勝点3奪うのは鹿島か浦和か。激闘の歴史が蘇る

優勝を目指す浦和レッズの前に立ちはだかる鹿島アントラーズ。数々の名勝負を演じてきた両者が今節対戦する。埼玉スタジアムでの前回対戦は1-1のドローに終わっている。優勝の行方を左右する直接対決は、どのような結末を迎えるのだろうか。

text by 青木務 photo by Getty Images

鹿島、まさかの2戦連続の逆転負け

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前回対戦は1-1のドローに終わっている【写真:Getty Images】

 残り5節と佳境を迎えるJ1。逆転優勝を目指す鹿島アントラーズだが、ここ3試合は足踏みが続く。

 24節から無失点での3連勝と、攻守に充実した戦いを披露。少しずつ順位を上げ、首位・浦和レッズを射程圏内に捉えつつあった。

 鹿島は2007年、奇跡と言われた大逆転優勝を成し遂げているが、最後に首位の座を引きずり下ろされたのは浦和だった。鹿島がすぐそこまで迫っていることは、浦和にとって大きなプレッシャーとなるはずだった。

 ところが、27節・ガンバ大阪戦で連勝がストップしてしまう。順位も近く、逆転優勝に向けて大事な試合だった。そんな一戦で、鹿島は先制するもオウンゴールで追いつかれる。再度突き放したものの、宇佐美貴史、パトリックのホットラインにネットを揺らされると、最後はリンスに強烈な一撃を浴びせられた。

 続く柏レイソル戦でも、先制しながら後半アディショナルタイムに逆転ゴールを許すという、ガンバ戦と全く同じ展開で敗れた。

 若い選手の多い今年の鹿島は、高い得点力で相手をねじ伏せてきた。だが、試合展開を読む力、状況に応じた正しいプレーの選択という点に関しては未熟だ。2度のリードを奪いながら後半ラストに逆転ゴールを食らう試合が2試合続くなど、このクラブにはなかなかないことだ。

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