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日本代表 10年前

「周りに自分を見て欲しい」。“1トップ岡崎”が前線をリード。攻撃の絶対的な軸としてアジア杯優勝を目指す

これまでは右サイドを主戦場としてきた岡崎慎司だが、ハビエル・アギーレ監督の下では1トップとして起用。“黒子”から“絶対的な軸”として意識に変化も生まれた。この2連戦はアジア杯に向けて重要な試金石となる。

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「一発でゴールを決めるってことがやっぱり必要だった」

「周りに自分を見て欲しい」。“1トップ岡崎”が前線をリード。攻撃の絶対的な軸としてアジア杯優勝を目指す
国際経験豊富なベテラン選手としてチームをけん引する役割を託された岡崎慎司だが…【写真:Getty Images】

 ネイマール(バルセロナ)の大量4ゴールで粉砕された10月のブラジル戦(シンガポール)。アギーレ監督が日本代表経験の少ない国内組を軸とした陣容で挑む中、岡崎慎司(マインツ)は川島永嗣(リエージュ)とともに国際経験豊富なベテラン選手としてチームをけん引する役割を託された。

 だが、結果的には巡ってきた2つの決定機を決められず、チームを勝利に導くことができなかった。その悔しさは1カ月が経過した今も彼の脳裏に深く刻まれている。

「新しい代表はまだ始まったばっかりだけど、もちろんブラジル戦は足りない部分がいっぱいあった。経験だけで済ますんやったら日本代表として物足りないと思うんで。ああいう試合をもっと接戦に持っていかないといけなかったし、我慢するところは我慢して、戦わなきゃいけなかったんで、そういう部分では物足りなかったと思いますね。

 自分も悔しかった。あの試合で言えば、2発の決定機をどう決めていくか。直近で言えばレバークーゼン戦も回数は少なかったけど自分でチャンスを作り出して、ボールを呼び込んで、その一発でゴールを決めるってことがやっぱり必要だった。そういうことを何回もやり続けることが、今の自分のやるべきことかなと思っています」

 11月2連戦(14日=ホンジュラス戦、18日=オーストラリア戦)に向けて愛知県内で合宿入りした岡崎は、自身の決定力が勝負の明暗を大きく左右するという自覚を持って、このシリーズに臨んでいる。

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