ハイデルGMが抱く野心とは
マインツが獲得を発表した武藤嘉紀【写真：Getty Images】
サライ、ミュラーの成長に3、4年を費やしていることを考えれば、一時的な苦戦も織り込み済みなのだろう。むしろ順位表よりもクラブのスタイルを優先しているような印象もある。もちろん昨季は成績が振るわなければ当時のヒュルマンド監督を解任しているように、2部に落ちても構わないという訳ではない。
しかし、ハイデルGMの中にマインツをチャンピオンズリーグに出場するビッグクラブにするといった類の野心はない。地方都市のクラブが生き残るための知恵を、連日連夜振り絞っているのだ。
またこういったマインツの文脈で考えてみると、ハイデルGMが武藤嘉紀をどのような意図で獲得し、どういった展望を描いているかが、自ずと見えてくる。
岡崎という大黒柱が去ったことで、15-16シーズンは、「トップ・セールスマン」の手腕が改めて問われることになりそうだ。
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