浦和の試合を観戦する際に注目するところは?
上記の傾向と同様にサイドチェンジの回数も今季は低下。その一方で、サイドチェンジを受けた時のプレー成功率と、サイドチェンジからの攻撃内でシュートへ至った割合は増加している。
各サイドの突破が強力になったことで相手の守備を引き寄せやすくなり、逆サイドを効果的に突くことができるようになった。特に右から左サイドへのサイドチェンジ後のシュート割合は昨季から約5%以上増えており、右サイドの活性化が左サイド攻撃にもつながっていることが分かる。
勝敗別で見ると、昨季はドローもしくは黒星となった試合でのサイドチェンジ数が多くなっており、攻撃に行き詰まった際に展開するケースが目立ったが、今季は逆の傾向となっている。どういった状況から逆サイドを利用するのか、浦和の試合を観戦する際に注目してみると面白いかもしれない。
リーグ戦はいよいよ終盤へ差し掛かる。昨季はこの時期から勝点を伸ばせずに失速してしまい、G大阪にタイトルを奪われたが、今季は多くの武器を手に年間優勝へラストスパートをかけたい。
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記事提供:Football LAB/データスタジアム