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Jリーグ 8年前

【英国人の視点】横浜FMがパスよりドリブルを選択する理由。Jの常識崩す疾走感

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

マルティノスが評価するカイケと富樫

 実際のところ、マリノスがリーグ戦2試合連続で3点以上を奪ったのは、惜しくもチャンピオンの座に手が届かなかった2013年の序盤戦以来だった(FC東京に3-2、サンフレッチェ広島に3-1)。さらに、2試合続けて3点以上を奪って無失点勝利を収めた例となると、2010年の開幕直後にまで遡らなければならない(湘南に3-0、川崎に4-0)。

 齋藤はさらに次のように付け加えた。「もっとゴールを奪う必要があります。カウンターで勝負を決めることができれば、僕らは強いチームになれると思います。そういった面でもっと力を見せなければなりません。(クエンテン・)マルティノスやカイケや僕のような選手がもっと頑張って、流れの中からチャンスを作るべきです。そのためにチームは2トップに変更したと思います。相手から主導権を奪うためです」

 2人のストライカーを置く戦い方に変更したことで、マリノスの前線の脅威が増したことは明らかだ。カイケと富樫敬真の2トップがマリノスの順調なスタートを助けたとマルティノスは考えている。

「(富樫は)すごくよく走る選手で、僕らにとってはやりやすいと思います。僕やマナブにたくさんスペースを作ってくれますからね」とマルティノスはアビスパとの試合後に話していた。

「カイケもたくさん走ってくれますので、彼らがボールを貰いに来ると、僕らはその裏に飛び込むようにしています。(DFが)一緒に付いて来れば、裏には大きなスペースができますからね。

(DFが)付いて来なければ僕らは中盤に入ってボールを受け、コンビネーションを見せられます。カイケとケイマンは良いコンビだと思います。2人ともすごく走ってくれて、僕やマナブには何度もチャンスが生まれます。僕らにはラインの裏へ飛び出すスピードがありますからね。それが僕らの強みだと思います」

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