フットボールチャンネル

日本代表 8年前

本田の檄に“控え組”は応えられるのか? W杯出場のため台頭が必須な原口、武藤、山口の正念場

text by 元川悦子 photo by Getty Images

原口に求められる“強引さ”

 原口自身は先発出場に並々ならぬ意欲を覗かせており「今はあぁいった位置(センターハーフ)で考えられているので毎日毎日が練習。あそこで出たら怖がらずにやりたいし、たとえボールを取られたとしても自分が追いかけたら取り返せる。思い切っていきたいです」と語った。

 UAE戦終盤にボランチでプレーした時は15分間という短さもあって気合が空回りしがちだったが、原口には他のアタッカーにはないダイナミックさと強引さがある。またリスクを冒して前に出ていくことも厭わない。ミランのFW本田圭佑が「戦い方どうこう以前に気合や根性、一歩足りないところで相手の足を出して潰すといった負けず嫌いみたいなものが足りない」と苦言を呈した今、そういった激しさを前面に押し出せる原口の抜擢は検討の余地が十分にあるだろう。

 原口本人も「日本はゴール前でファウルをもらうのが少ない。仕掛けていった時にもらえる可能性があるから、自分はちょっと違うものが出せるかなと」と自らを違った色合いを出せる数少ない存在だと認識しており、「上手い選手ばかりじゃなくて、強引にいける選手もほしいと思うので、僕はそういう役割ができたら1つ武器になると思う。そういった部分を求められて、起用されていると思うので」と自負している。原口が細かいパスワークを好む香川やセビージャの清武弘嗣らとの違いを示せれば、自陣に引いて守ってくる相手守備陣をこじ開けるきっかけをつかめるのではないか。

1 2 3

KANZENからのお知らせ

scroll top