ロナウジーニョはなぜ落選したのか? 若手主体のブラジル代表が挑むコンフェデという“実験室”

コンフェデ杯で開催国として日本を迎え撃つブラジル代表のメンバーが発表になった。ロナウジーニョやカカーの落選などサプライズがあった今回のセレソンだが、このメンバーで挑む意図とは何か?

2013年05月17日(Fri)11時17分配信

text by 下薗昌記 photo Kazhito Yamada / Kaz Photography
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意外だったロナウジーニョとカカーの落選

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ロナウジーニョとカカーが落選【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 招集に値する選手を数多く抱えるブラジルならではの宿命だろう。セレソン(ブラジル代表)の招集に関しては、リスト入りした選手よりも、しばしば招集外の大物が話題を集める事になる。

 コンフェデレーションズカップの開幕を約1ヶ月後に控えた14日、ルイス・フェリペ・スコラーリ監督はGKから順に招集メンバーを発表した。

 守護神のジュリオ・セーザルに始まり、チアゴ・シウヴァやパウリーニョ、オスカール、そしてネイマールら順当な顔ぶれが揃ったが、スコラーリ監督が23人の名を読み切った瞬間、記者会見場にどよめきが起こったのだ。「当確」と見られていたロナウジーニョの落選が決まった瞬間だった。

 今年3月に33歳を迎えたかつての世界最優秀選手は、母国のアトレチコ・ミネイロの大黒柱として昨年はブラジル全国選手権で準優勝。バルセロナ時代の爆発的な突破力は失っているものの、昨年はブラジルサッカー連盟が選出するベストイレブンにも選出されるなど、かつての輝きを取り戻している。

「招集するときには単にクラブのパフォーマンスだけを見ているわけではない。主にセレソンでのプレーを判断して招集している」。スコラーリ監督が語ったように、所属クラブでは充実したプレーを見せるロナウジーニョは、スコラーリ監督からキャプテンマークと背番号10を託されてきたが、期待に応えたのは4対0で快勝したボリビア戦のみ。

 ブラジルメディアの報道では4月24日のチリ戦に向けたチーム合流の時間に遅れたことが、メンバー外の理由とされているが、いずれにせよ今回のコンフェデレーションズカップにはロナウジーニョもカカーも必要とされなかった。

 スコラーリ監督が選んだ23人から透けて見えるのは、ブラジル風に言えば「豪華な実験室」というところだ。

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