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長友佑都 11年前

インターセプトなんと6回。ウディネーゼ戦勝利に貢献した長友。「終盤まで落ちない運動量が僕のストロングポイント」

text by 神尾光臣 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

攻守で質の高いプレーを見せた長友

 序盤から、積極的に前に出た。サイドでボールを持ち、対面のウィドマーを引き寄せた後、アルバレスやグアリンにパスを預けて裏のスペースを狙う。そして、味方が外に張ればFW然に中へと絞る。

 その全てにボールが来なくともこの動きは重要なのだ。DFは引きつけられ、最終ラインは拡がる。前節のアタランタ戦のように、孤立したパラシオが3バックに囲まれていたような状態は生じていなかった。

 もちろん縦のスペースを取れば、突破へと向かう。20分にはマーカーをかわし、タッチライン際からエリア内へと侵入。そしてその1分後には右サイドに展開した後、ジョナタンからリターンを受けてシュート。

 当然決めていればなお良かったのだが、右後方から入ったボールに右足ダイレクトであわせるというのも難しかったはず。ともかく、そこまでの動きは秀逸で、本当に惜しいプレーだった。

 その後も長友はプレーの質、またその量を落とさなかった。攻撃に掛かる人数とのバランスを見つつ、好守が入れ替わってカウンターを掛ける際にはいち早くダッシュを掛ける。

 パスを的確に繋ぎ、行ける時には積極的にカットイン。また攻撃だけに意識を取られることもなく、味方がボールをロストしたら直ぐフォローに戻る。パスのインターセプトは少なくとも6回を数えた。

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