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日本代表 10年前

川島永嗣が語る、ベルギー戦がザックジャパンにとってこれまでより重要な試合である理由

text by 河治良幸 photo by Asuka Kudo / Football Channel

「高いレベルで常に切磋琢磨することが大事」

「試合感は全く問題ないと思います。今年に入ってもう25試合ぐらいやっているので、この前に戻った時も全く問題ない」と強調する川島は、今回の2試合のテーマを「大事なのは自分たちがどういう方向に向かって行くのか」として、選手たちと話し合いを重ねている様だ。

 オランダ戦では西川が2失点ながら堅実なプレーでチームを同点に引き寄せたが、日ごろから「高いレベルで常に切磋琢磨することが大事」と語る川島に変な気負いは感じられない。前日練習の後、ミックスゾーンではベルギーの地元メディアに3度も止められながら、フランス語と英語でしっかりと受け答えしていた。

「(相手のFWは)裏に抜ける強さがあるし、チーム自体も前に行く強さがあるので、自分たちが1つひとつのところで抑えることが大事だと思うし、出てきたところに対してはGKの自分がしっかり対応することが必要だと思います」

 オランダ戦で仲間たちが見せたパフォーマンスを「本当にいい形でできた」と高く評価する川島だが、「それを続けていかなければ意味が無いし、2試合目が悪かったら逆戻りになってしまう。今回は自分たちとして、もっと良くするために取り組んでいる」と気を引き締める。

「色んな人に自分がこういうところでやっている、そういう強いチームが生まれるもとになるリーグでやっているところを見てもらえばいい」

 伝統あるヘイゼルのスタジアムで行われる一戦。日本代表にとっては“完全アウェー”となるが、その中で“第二のホーム”となる川島がチームを後方から勝利に導けるか。日本の命運を左右する大事なテストマッチは守護神が真価を示す格好の機会でもある。

【了】

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