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日本代表 10年前

日本代表のボランチ後継者問題に終止符を打った山口螢。自己分析は謙遜「まだあの2人が不動」

オランダ戦、ベルギー戦で2戦との出場した山口螢。2試合ともパフォーマンスは高く、信頼できる新戦力の台頭はザックジャパンにとって大きなプラスだ。日本代表は不動のボランチがいるが、その代役となる存在がいなかった。山口の成長はチームの成長と言えるが、本人は「まだまだ」と謙遜する。

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Asuka Kudo / Football Channel

「自分はまだ次の遠征に選ばれるかどうかというところですから」

「10月の遠征では、2つの異なる相手にベースを崩さずどこまでできるかを考えていた。11月はベースを大切にしながらも、新しい選手を試したいというのが当初の考えとしてある。今回は新しい選手を積極的に使っていきたい」と11月オランダ・ベルギー2連戦のメンバー発表で意欲を口にした日本代表のザッケローニ監督。その筆頭だったのが新世代のボランチ・山口螢だ。

 16日のオランダ戦ではフルメンバーの集まった状態で初の先発出場。前半は長谷部誠、後半は遠藤保仁とコンビを組み、中盤の安定感をもたらした。

日本代表のボランチ後継者問題に終止符を打った山口螢。自己分析は謙遜「まだあの2人が不動」
山口螢【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 長谷部も「螢は気が利いていた。要所要所で“利く”プレーを前後半通していた」と高く評価しており、2008年の岡田ジャパン時代から続いてきた鉄板ボランチの一角に食い込む可能性を予感させた。

 当の本人は「自分がそこに割って入れているようには思っていない。まだあの2人が不動やし、努力して信頼をつかまないと。自分がどれだけやるかにかかってくると思います。ワールドカップの話をするのもまだ早い。

 自分はまだ次の遠征に選ばれるかどうかというところですから」と慎重な姿勢を崩さなかったが、手ごたえをつかんだ部分は少なからずあったようだ。

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