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日本代表 10年前

日本代表のボランチ後継者問題に終止符を打った山口螢。自己分析は謙遜「まだあの2人が不動」

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Asuka Kudo / Football Channel

「自分としてはボールを奪いきることは少なかった」

 19日のベルギー戦はこれまでの常連組で行くと見られただけに、山口はベンチスタートが濃厚だったが、ふたを開けてみると2試合連続で先発。今回も長谷部とダブルボランチを形成し、試合に入った。

 日本はオランダ戦同様、前半の早い時間帯に川島永嗣、吉田麻也、酒井高徳の守備陣3人にミスが出て失点。ビハインドを背負うことになった。そこで山口はオランダ戦より攻撃的な姿勢を前に出す。

 前半37分の柿谷曜一朗の同点弾の場面では、山口が起点となって酒井宏樹→本田圭佑とつながり、酒井宏樹がマイナス気味のクロスを入れたところに柿谷が反応する形だった。この日は前半45分のみでベンチに下がることになったが、得点シーンの起点になるなど攻撃面の長所を発揮できたことは、オランダ戦より前進した部分だろう。

「前はみんなでコンビネーションを作りながら攻めていたので、そこはよかったと思います。相手もオランダとはポジションが違って、圭佑さんがボランチを見られない時もあるとハセさんと話していたし、その分、僕が前へ行くこともあったと。そこは臨機応変にやっていました。

 ただ、自分としてはボールを奪いきることは少なかった。向こうもうまくてファウルをもらいに来ていたところもあった。今後はボールを取りきる仕事ができればいいと思いました」

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