アジア最古のリーグへ。横浜FC香港の挑戦と苦闘

昨年、横浜FCが香港リーグへ参戦した。なぜ香港へ挑戦するのか。そして日本では馴染みのない香港リーグの現状とは何か。アジアのサッカーシーンを追う記者が、横浜FC香港の社長へのインタビューをもとにレポートする。

2013年11月23日(Sat)10時02分配信

text by 長沢正博 photo Masahiro Nagasawa
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目的はビジネスのサポートと選手の受け皿拡大

 東京都の半分、約1,100平方キロメートルの面積に約700万の人口がひしめく香港。1908年に発足し、アジア最古と言われるサッカーの香港リーグに横浜FC香港が参戦したのは昨年のこと。なぜ、Jリーグから香港へ。「目的は大きく分けて2つあります」と、横浜FC香港の社長を務める太田博喜氏は語る。

 一つは、日本人選手が海外経験を積める受け皿をつくること。「若手、ベテラン問わず、海外で経験を積めるチャンスを作る。場合によっては指導者かもしれない。ヨーロッパでは少しハードルが高かったりするので、アジアで経験を積める機会を作りたかった」。

 もう一つは、日本の横浜FCのメインスポンサーであるLEOCの事業展開のサポート。日本では給食事業などで知られているLEOCだが、今年、ハワイにラーメン店と寿司店をオープンさせるなど、外食事業で海外展開を進めている。

「アジアではサッカーの持つ影響力は大きい。政治、経済の中枢に必ずサッカー関係者がいる。それに『LEOC』という会社の名刺を持って行くのと、『横浜FC』の名刺を持っていくのとでは、会える人、相手に与える影響が全然違います。サッカーで築かれるネットワークをLEOCの方で、生かしていきたかった」

 LEOCの外食事業における店舗開発(物件探し)でも、サッカーで築いたネットワークが活かされた。「一般には流通していないような物件、情報を得ることができた。ただ、これだけでは、メインスポンサーへの期待値からするとまだまだ不十分ですし、よりサッカーで築いたネットワークをもっと活かせるとも思っています」。

 さらにサッカー熱の高さや日本との距離、生活環境、将来的な中国市場への布石… それらを含めて、「香港を拠点に持つというのが、ベストの選択だった」と語る。

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