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日本代表ベスト16のカギはポッド2にあり。難敵揃うアフリカ勢をどう攻略すべきなのか?

text by 河治良幸 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

9月には勝利したガーナだが…

 ヤヤ・トゥーレ(マンチェスター・シティ)が主軸を担う中盤もラザク(アンジ・マハチカラ)やディアモンテ(サンテティエンヌ)といった気鋭の若手が出てきている。守備陣はコロ・トゥレ(リバプール)とゾコラ(トラブゾンシュポル)の重鎮コンビに依存している状況だが、オーソドックスながら統率のとれた守備は容易に崩れない。

 このアフリカ最強国を相手に日本代表がまともな当たり合いを挑むのは愚の骨頂であり、どれだけ組織力とクイックネスを発揮できるかが勝負のポイントだろう。

 コートジボワールは数年来、“アフリカ最強”と評価されながらネーションズカップで“格下”に不覚を取る形で大会を去るなど勝者のメンタリティに欠ける部分はある。そこは日本代表の付け入る隙だが、アフリカの中でも最も勝ち点3を計算しにくい相手だ。

 次いで難敵となるのはガーナだろう。前述の通り今年の9月に親善試合で3-1と勝利したが、もちろん本大会で当てにはならない。

 本大会では“満を持して”代表復帰を果たしたボアテング(シャルケ)が攻撃の中心を任されるはずだが、クワドオ・アサモア―(ユベントス)やアギェマン=バドゥ(ウディネーゼ)などハードワークできるテクニシャンが揃うのが特徴で、精神的支柱でもあるエッシェン(チェルシー)が復調してきたことも大きい。

 ポイントはエッシェンやムンタリ(ミラン)、エースのギャン(アル・アイン)ら経験豊富な選手たちが、どれだけ良いコンディションで半年後の本大会を迎えられるか。あるいは状態が万全でないと判断した時にアッピアー監督がアツ(フィテッセ)やムバラク(ルビン・カザン)中心のチームに切り替えられるかどうかも明暗を分けそうだ。

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