吉田麻也が回想するザックジャパン。「トゥーさん(闘莉王)はビルドアップ能力も高い。自分は足りないところ多い」

ザックジャパンのベースが出来たアジアカップ。この大会でレギュラーに定着し、優勝に貢献したのが吉田麻也だ。彼の言葉からこの大会を振り返る。

2013年12月27日(Fri)10時29分配信

text by 元川悦子 photo Kazhito Yamada / Kaz Photography
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「(3-4-3に)そんなに混乱していない」

吉田麻也が回想するザックジャパン。「トゥーさん(闘莉王)はビルドアップ能力も高い。自分は足りないところ多い」
吉田麻也【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 岡田ジャパン時代に若手主体のメンバーでのぞんだ2010年1月のイエメン戦で国際Aマッチデビューしたものの、移籍した直後のVVVフェンロで左足首を骨折。1年近い離脱を経て復帰した吉田麻也。

 188センチという日本人屈指の長身と正確なフィードを武器とする22歳のセンターバックにザッケローニ監督が目をつけるのに時間はかからなかった。2011年アジアカップを直後に控えた2010年12月末に大阪・Jグリーン堺で行われた合宿に、満を持して彼を招集。4バックはもちろん、「伝家の宝刀」といわれる3-4-3の基本コンセプトを徹底的に植え付けた。

「3-4-3は監督がやりたいシステムだと思います。練習も入念でした。新しいやり方を学ぶのはすごくいいことだし、そんなに混乱はしてない。従来の1人余る3バックではなく、つねに数的優位を作って、相手が2人いれば3人だし、3人いれば4人作るような形でやってますね。サイドの選手もかなり絞らないといけない。運動量は4バックよりは増えると思います」と吉田は3バックの習熟に自信をのぞかせていた。

 10代の頃からインテリジェンスのある選手と評価されてきた吉田。その賢さをザック監督も買ったのだろう。チーム発足初戦となったアルゼンチン・韓国2連戦でセンターバックを務めた栗原勇蔵が負傷離脱したこともあって、彼を守備の柱に据えることを決断。1月9日大会初戦・ヨルダン戦にスタメン起用した。

 吉田にとっては真の代表デビュー戦といってもいい大一番。ザック監督は代表経験の少ない彼の負担を考えたのか、3バックではなく4バックで大会に挑んだ。ところが吉田はいきなり前半終了間際の失点に絡んでしまう。FWハサンが遠藤保仁をかわしシュートしたボールがブロックに入った彼に当たり、ゴールに吸い込まれたのだ。

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