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日本に敗れ、急降下した“赤い悪魔”の評価。ベルギー代表は本当に強いのか?

text by 桑村健太 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

ベルギーは本当に“弱い”のか?

 ここまで、ベルギーの強みと弱みを見てきた。私たち日本人にとっては日本戦の印象こそ強いが、2013年全体を見た時、ベルギーが見せたサッカーはやはり本大会での期待に値するものだったと私は考える。

 彼らのカウンターには、見ている者の心を揺さぶる迫力とスピード感がある。ここまで縦に早い代表チームは、そうお目にかかれない。そしてなんと言っても、ベルギーには今をときめく若手選手が集結している。

 そのタレントの充実ぶりはサッカーファンなら誰もが認めるところであり、黄金世代と言われる彼らが結束した時、どれだけの力を発揮できるかが本大会最大の見所だろう。

 本大会のノルマはベスト8。隣の組にドイツとポルトガルがいることもあり、決して容易なミッションではないが、これだけ話題を集めるタレント集団がベスト16で散ってしまうのはあまりにも儚すぎる。ベスト4を現実的な目標に、ウィルモッツ監督は本大会へと臨むことだろう。

 2連敗で幕を閉じた2013年のベルギーだが、むしろこの時期に課題が浮き彫りになったことを好意的に受け止めるべきだ。同国の期待を一身に背負い、黄金世代は新たな歴史を紡ぐか。


担当記者による分析
目標:ベスト4
ノルマ:ベスト8

【了】

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