日韓戦の活躍でザックジャパンにすぐ定着した清武弘嗣。“頼れるサブ”から脱却するために必要なこととは?

今やザックジャパンに欠かせない存在となった清武弘嗣。チームに馴染むのも早かった。2011年の日韓戦で活躍し、その後はコンスタントに出場している。だが、未だ絶対的なレギュラーには至っていない。彼は何が足りないのか?

2014年01月18日(Sat)17時07分配信

text by 元川悦子 photo Kenzaburo Matsuoka , Getty Images
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「セレッソとは全然違いますね、守備とか超細かいです」

 2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響でコパアメリカ出場を断念したため、強化日程に大きな狂いが生じた2011年ザックジャパン。

 3月のチャリティマッチ、6月のペルー・チェコとのキリンカップ2連戦の後は、8月に日韓戦が組まれていたが、指揮官は9月から始まる2014年ブラジルW杯アジア3次予選前に一層のテコ入れを図っておく必要があると考えたのだろう。8月1~3日まで国内組の有力選手を札幌に集め、チームの基本コンセプトを植えつける機会を持った。

 2011年アジアカップ優勝メンバーの今野泰幸、西川周作、李忠成ら5人、ロンドン五輪世代の鈴木大輔や永井謙佑らが呼ばれる中、新顔として光ったのが清武弘嗣だった。すでにロンドン五輪代表メンバーの中心的存在に君臨していた彼の高度なスキルと戦術眼、献身的に攻守に絡む姿勢にザック監督も目をつけたのだ。

「セレッソとは全然違いますね、守備とか超細かいです。距離感も細かい。何メートルと決められた距離を保たないといけないのがありますから、難しいですね。意識してはいますけど、まだ考えながらなんでミスがありますね。それが自然にできてきたら、もっといいパフォーマンスが出せるんじゃないかと思います。

(札幌大学との)練習試合でも臨機応変にはやろうとしましたけど、いい印象を残せたどうかは監督が決めることなんで。ただ、いい勉強になりましたし、やっていけばすぐ慣れると思います」と清武は戸惑いながらも、前向きな感触をつかんだようだった。

 ザックもこの男の可能性を買い、直後の日韓戦にも招集。右足第5中足骨骨折からようやく復帰した香川真司や大黒柱の本田圭佑、遠藤保仁らと一緒にプレーさせた。清武はかつてカズ(三浦知良)がつけていた11番を背負って出場することが決まった。

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