ドイツ人記者が探る、内田篤人がシャルケで愛される理由

2014年01月25日(Sat)7時03分配信

text by ダビド・ニーンハウス photo Ryota Harada
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「クレイジーなヤツだぜ、ウチダ!」(ドラクスラー)

ドイツ人記者が探る、内田篤人がシャルケで愛される理由
内田は確かに自分の居場所を確保している【写真:原田亮太】

 こうしたコミュニティの中で、ドイツ人のメンタリティに慣れることを学んでおり、ドラクスラーもこう語っている。「内田は親しみやすくて、皆を笑わせてくれるんだ」と、これまで会った中で最も礼儀正しいと人物評をしている。「彼と一緒だととても気分が良いし、僕らは本当に仲良くなったんだ」と、シャルケの攻撃陣の宝石はうれしそうに語る。

 オーストリアでのキャンプでは、この2人のスターは同部屋となり、内田はまたもドラクスラーを笑わせることとなった。『内田は練習へ行き、戻っておりません』と書いた手紙が自分のベッドの上に置かれているのを見つけたドラクスラーは、すぐにこの様子を写真に収めて自身のフェイスブックのページに投稿した。

「僕のルームメイトのウッシーは、練習前に素晴らしいメッセージを残していってくれたから、どこにいるか分かるんだ。クレイジーなヤツだぜ、ウチダ!」。

 ドイツでは、「アツトが来てから随分経つ」といった印象を受ける。だが、ヨーロッパにやって来た直後から、ウチダは新しい文化の中で自己を見いだすということを学ばなければならなかった。

 ドイツにやって来た最初のシーズン中、「ルール地方をドライブするのが大好きなんです」と内田は語っている。ドイツのアウトバーン(高速道路)のスピードに対する恐怖は、とうに忘れた。当初は日本の米が恋しかったが、それも今では小さな問題にしか過ぎないのかもしれない。

 内田には、もはやドイツに慣れるための時間などない。シャルケはチャンピオンズリーグでヨーロッパ中を旅しているし、日本代表選手としても歴史を築いていかねばならないのだ。その中で、内田は確かに自分の居場所を確保している。

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