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香川真司 10年前

「チャリティに寄付すべき」。モイーズ、監督批判横断幕を一蹴。ファンも大多数がマンU指揮官を支持

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「ダレン・フレッチャーのチャリティに寄付すべきだった」

「チャリティに寄付すべき」。モイーズ、監督批判横断幕を一蹴。ファンも大多数がマンU指揮官を支持
香川も左サイドでようやく定位置確保の兆しを見せ始めた【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 試合前に選手たちよりも前にピッチに姿を現すという普段とは一風変わった行動を取ったモイーズ監督は、ファンに温かい拍手で迎え入れられた。同監督は試合後、同件に関してこう述べた。

「飛行機にお金を使った人は、その使い道をダレン・フレッチャーのチャリティに寄付すべきだった。周囲の人たちには私が監督であることを分かって欲しいし、毎週ピッチサイドに立つのが私の仕事だ。

 私はオールド・トラッフォード内で声援を受けたし、場内は本当に素晴らしかった。私は周囲の人たちが言うことや書くことは気にしていないが、大多数の人が非常に我々の仕事を理解し、支持してくれている。我々は大仕事を抱えているが、チームを正常な状態に戻すための決心を固めている」

 BBCのサッカー解説者で元イングランド代表DFのダニー・ミルズ氏は、横断幕の件に関して、「お金を払ったファンは思いとどまるべきだった。スタジアムの観客半分が横断幕を見ていなかったし、見た人もあまり気にしていなかった」

 メディアやファンが煽ってきたモイーズ監督の解任論は、思わぬ形で一蹴され、大多数のファンが全面的に支持していることが浮き彫りとなった。

 香川も左サイドでようやく定位置確保の兆しを見せ始めた。今季終盤戦も「トップ下のトリオ」として、マタ、ルーニーとの連携プレーを深め、一貫していいプレーができるかどうかがカギとなる。

 ユナイテッドの次なる試合は4月1日に再びホームで行われるCL準々決勝での欧州王者バイエルンとの大一番。ユナイテッドは今季、強豪相手に結果を残せていないだけに、チームとして良い試合内容を築くことが何よりの課題となるだろう。

【了】

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