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ペップ・バイエルンは未だ進化の途上。マンUとの対戦で示した“バルサ超え”への道程

text by 本田千尋 photo by Ryota Harada

勝負強さを見せつけたペップ・バイエルン

 そんな中、先制ゴールを挙げたのは、マンチェスター・ユナイテッドのエブラだった。後半に入ると、やはり点を奪わなくてはならないこともあってか、マンチェスター・ユナイテッドも前へと出ざるを得ない。

 55分に香川がミドルシュートを放つなど、マンチェスター・ユナイテッドが果敢な姿勢を示す中、57分、バレンシアが右サイドを突破する。折り返されたボールを、走り込んだエブラが豪快に突き刺した。

 しかし束の間の歓喜だった。直後の59分、リベリーの左からの折り返しを、マンジュキッチがヘッドで合わせ同点弾を叩き込む。直ぐさまバイエルンが流れを引き寄せる。62分、ラームの右からのクロスに、ゲッツェが頭で合わせるが、デ・ヘアがキャッチする。64分、クロースのCKから、またもマンジュキッチが頭で合わせるが、今度はゴール右に逸れる。

 65分にゲッツェに代りラフィーニャが投入されると。ラームはクロースとともにダブルボランチを形成することとなった。パスがより一層回りはじめる。そして68分、左のリベリーの大きな折り返しから、逆サイドにいたロッベンがグラウンダーのクロスを中へと送る。ミュラーがねじ込んだ。

 74分にフレッチャーに代えてエルナンデスが投入されるが、そのことでマンチェスター・ユナイテッドは少しバランスを崩してしまったのかもしれない。76分にはロッベンがドリブルで右サイドから、中央へと突き進み、ボールをゴール左下隅に流し込んだ。

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