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実況アナと解説者の“ブレーン”。サッカー中継を支える「データマン」の存在

CSを中心に生中継される海外サッカー。この生中継には欠かせない「データマン」の存在をご存知だろうか? サッカーファンへクオリティーの高い中継を届けるため、見えない努力を続けている。

text by 海老沢純一 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

海外サッカー中継に欠かせない「データマン」

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海外のサッカー中継に欠かすことのできない存在【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography 】

 皆さんが夜な夜な観戦している海外サッカー。この海外サッカー中継には、欠かすことの出来ない「データマン」という存在がいる。実況アナウンサーと解説者の“ブレーン”とも言える存在なのだ。

 スタッフロールにクレジットされることも無ければ、仕事の大変さを理解されることも無い。ここではそんなデータマンの仕事を紹介してみようと思う。

 どんな仕事かというと、対戦する両クラブ、選手、監督、スタジアムなどのデータや歴史、情報を資料にまとめるものだ。実況アナが「両チームの対戦成績は10勝10敗です」とか「この選手は5試合ぶりの先発です」とか「前日の会見では…」とか「この人は会長の○○さんです」といった情報を伝えているが、その詳細を収集するのである。

 以下がその全貌だ!
・リーグの詳細(順位表、得点ランク、優勝や昇格・降格争いの行方)
・審判団(主審のプロフィール、裁いた試合数、警告提示数、退場者数)
・スタジアムの詳細(場所、歴史、大きさ、収容人数)
・当該チームの詳細(シーズンの結果、過去の成績、歴史など)
・監督の情報(生年月日などプロフィール、経歴、人物像、戦術的哲学)
・コーチやフロントの役職、顔写真
・現地報道の翻訳記事
・直近試合の詳細なスタッツ、試合後のコメント
・当該試合に向けた選手、監督のコメント
・試合前日会見の翻訳記事
・シーズン全試合のスタッツ、フォーメーション
・所属選手一覧(生年月日、身長・体重、利き足、ポジション、経歴、プレースタイルなど詳細なデータも)
・移籍情報
・負傷者情報

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