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Jリーグ 10年前

絶不調、セレッソのエース・柿谷曜一朗が苦しむ重圧。解放の鍵を握るフォルランの経験

text by ショーン・キャロル photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

十分な練習時間が確保できず。ACLによる過密日程が影響

絶不調、セレッソのエース・柿谷曜一朗が苦しむ重圧。解放の鍵を握るフォルランの経験
フォルランは「私が進んで行うことではない」と語る【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 フォルランは、クラブから柿谷やその他の若手たちへの指導を頼まれてはいないことを示唆していた。しかし、この元マンチェスター・ユナイテッドのストライカーは、若きパートナーの重圧を軽減させるためのアドバイスを提供しなければならないだろう。

 しかし、フォルランは「私が進んで行うことではない」と柏レイソルにアウェーで敗れた後に話した。

「ただ、彼らがアドバイスを聞きたい場合には、話をして経験を伝えることが出来る。求めていないのならば、無理に聞く必要はない。誰かが話をしたいのであれば、私は快く受け入れる。時々、トレーニング中に彼らに経験を伝えている。ベストは尽くしているよ」

 ACLの影響による過密日程は、彼が若手にアドバイスを送るチャンスを妨げているのかもしれない。ポポヴィッチ監督は、チームが落ち着いてトレーニングする時間がないことを指摘していた。

「最大の問題は、我々がトレーニングを行う時間がないことだ。体力の回復と、試合前に少し練習するだけなんだ」と、彼は言っていた。

 水曜日に行われた山東魯能との試合は、柿谷とフォルランのゴールで2-1の勝利を収めた。これによって第2ラウンド進出が決定したことは、同時にその困難が続くことを意味する。そして、ポポヴィッチ監督はコンビネーション練習を繰り返すことによって結果が改善されると確信しているようだ。

「もちろんそうだろうね。あなたも知っているように、メッシとネイマールがいるバルセロナは問題を抱えていた。ネイマールが来たことで、メッシはメッシでなくなった。彼らは互いに適応する必要がある」

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