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Jリーグ 10年前

絶不調、セレッソのエース・柿谷曜一朗が苦しむ重圧。解放の鍵を握るフォルランの経験

text by ショーン・キャロル photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

残された時間はわずか。柿谷を重圧から解放する鍵を握るフォルラン

 フォルランもレイソルとの試合後、忍耐を要求した。しかし、セレッソがタイトルの本命であるというシーズン前の予想を肯定することはなかった。

「それを話すのは少し早いと思う」と、彼は言った。

「我々は良い選手、若い選手がいる良いチームだ。しかし、我々は試合に勝ち続ける必要がある。我々は引き分けた後、この試合に負けた。他のクラブより上に立ちたいならば、勝ち始める必要がある。

 我々は、密接な関係を築けるようにトライしなければならない。そして、リーグの結末は誰にも分からないんだ。タイトルを獲得するためには、最後の5、6試合は非常に重要になる」

 当然、タイトルレースに参加したいのならば、今の段階で上位陣に近づいている必要がある。しかし、セレッソが勝利を拾えない状況が続けば11月には優勝争いのグループを下から見上げる状況になってしまうだろう。

「我々への期待は大きい。それがどのくらい現実的かについては、シーズン前に話した。このチームにとって、戦うことが義務づけられるのは初めてのことだ。そして、彼らは戦わなければならない。

 個人の成績のみのためにプレーするような状況になる前に。現在、彼らは重圧を感じている。そして、重圧に対処する方法を学ばなければならない」と、ポポヴィッチ監督は土曜日に話していた。

 彼らがそれを出来るかどうかは、フォルランの今後の貢献にかかっている。

【了】

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