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香川真司 10年前

低迷するマンUの最大の“被害者”は香川。最終節もボランチ、トップ下起用少なく憂鬱な一年過ごす

text by 海老沢純一 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

香川出場の前半は低調な出来。キャリックに代わった後半から向上

低迷するマンUの最大の“被害者”は香川。最終節もボランチ、トップ下起用少なく憂鬱な一年過ごす
香川真司【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 そして、セント・メリーズ・スタジアムで行われた最終節、結果は前述の通り引き分けだが、内容では劣っていたと言えるだろう。

 両チームのスタッツを見てみると、ポゼッション率で53%対47%、シュート数で15本対8本、パス成功本数で430本対284本、チーム全体のパフォーマンス・スコア(オプタ社による攻撃、守備、ポゼッションでの評価)でも130対122とサウサンプトンがユナイテッドを上回っていた。

 特に前半はより顕著で、パフォーマンス・スコアではサウサンプトンが212点、ユナイテッドは-40点と大きな差が開いていた。

 その前半のみの出場に終わった香川真司は、ハル戦に続いてボランチの位置で起用された。しかし、その前節に続いて低調なパフォーマンスだったと言えるだろう。

 パフォーマンス・スコアでは-13点という評価で、スカイ・スポーツの採点では両チーム単独最低の4点。ファン投票では、スモーリングとフレッチャーの4.1点に次ぐ低評価の4.8点だった。

 そして、後半スタートから“本職”のマイケル・キャリックに代わると中盤が安定。後半のパフォーマンス・スコアではサウサンプトンが-82点と大幅に落とし、ユナイテッドは162点と大きく向上させた。

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