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ドイツ誌が分析したコートジボワール代表の強さと弱点。「巨大な攻撃ポテンシャル」「守備は脆弱、軽はずみなファウルも」

text by 本田千尋 photo by Getty Images

日本との初戦は「ほぼ2位争いの決着が付けられる」

ドイツ誌が分析したコートジボワール代表の強さと弱点。「巨大な攻撃ポテンシャル」「守備は脆弱、軽はずみなファウルも」
ラムシ監督は前線の組み合わせをどうするのか【写真:Getty Images】

 続いて戦術。「両翼のカルーとジェルビーニョがアウトサイドでより良くプレーできるテンポで、素早く攻守が切り替わる試合を好む」、「あまり高くない守備力でのポジショニングには改めるべき点があるので、ボールロストが危険を引き起こす」、よってラムシは「ボールポゼッションにあまり興味を示さない」

 そして長所。チームの項目では手厳しい評価だったものの、ここでKickerは「巨大な攻撃ポテンシャルはコートジボワール代表の武器である。ほぼどんなディフェンスも破壊することができる」と、攻撃に関しては高評価だ。

 ヤヤ・トゥーレに、前線の組み合わせをどうするのか、ラムシは対象が多すぎて選ぶのに困っている、とする。

 最後に短所。「ディフェンスにおける虚弱性、慌ただしく興奮する様」とまず指摘。「年老いたCB、コロ・トゥーレとゾコラの敏捷性の欠損が、軽はずみな行動とファウルへと至る」とし、それによってダブルボランチのディエとティオテがイエローカードをもらう危険に脅かされる、といったことが記される。

 他にも全ての選手が所属クラブでレギュラーではないことが取り上げられ、ここでもゾコラとコロ・トゥーレの事例が引き合いに出された。

 SportBild、Kickerの両誌を開けば、ヤヤ・トゥーレを中心として最後の戦いに臨もうとする、かつて若かりし頃のあった黄金世代の姿が垣間見える。

 SportBildが「ほぼ2位争いの決着が付けられる」と見た日本代表との初戦は間もなく、レシフェの地で笛が鳴る。

【了】

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